「LILY」が広げる自撮りの可能性
こんにちは、ナナです。
あなたは「セルフィー(自撮り)」をよくしますか?
実はセルフィーの歴史は意外と長く、人間の文化に欠かせないものになっています。
最も古いセルフ・ポートレート
ルネサンス期に活躍したあるセルフポートレートアーティストの作品がセルフィーの始まりでした。
それはフィラデルフィア出身の科学者であり写真愛好家の、ロバート・コーネリアスの作品です。彼の写真は、最も古いセルフィー(自撮り)と考えられています。
1839年、彼は実家の店の奥でカメラをセットしては、レンズキャップを外し、フレームの中まで走り、しばらくの間座って、急いでレンズにキャップをはめるという原始的な方法で「自撮り」をしていました。
自撮りをもっと自由に!
今やセルフィーは、 InstagramやFacebook、Twitterなどほぼ全てのSNSで見られるようになりましたが、皆さんはどんな方法でセルフィーを撮影しますか?
セルフィースティックを使えば、スマートフォンでも上手な自撮りができるようになりますが、それでは周りの人にちょっと迷惑がかかってしまいますよね。
いくつかの美術館やイベント会場では、周囲の安全と景観の妨げになるとして、セルフィースティックの使用を禁止しています。韓国では、無許可のセルフィースティックが全面禁止となったほどです。
一人称視点を逸脱した撮影が可能
しかし、もっと便利に、アクティブにセルフィーを楽しめる新しいデバイスが登場しました。
被写体を追いかけて撮影できるドローン、「LILY(リリー)」です。
2013年9月、リリーを開発した会社は、カリフォルニア大学バークレー校のロボット工学研究所から始まりました。Raspberry Pi と Arduinoを駆使してリリー初のプロトタイプが作られた場所です。
このドローンは空気中を漂い、スノーボードなどの激しい動きをしている人でも、ぴったりと付いていって撮影をすることができます。一人称視点ではない画像が自分の操作でいつでもシャッターを切れる、非常に画期的なデバイスです。
「リリー」の可能性
操作は複雑に見えてとても簡単です。被写体となる人が腕に追随装置を付けるだけで、あとはドローンが自動的にその人を追いかけて撮影してくれるのです。
リリーは空気中に投げるだけで撮影がスタートします。落ちてきたところで自動的にモーターが動き出し、空中を漂います。もしくは、あなたの手からゆっくりと飛び立つこともできます。
あなたを追いかけて撮影してくれるばかりか、あなたの周りをぐるぐる回って、周辺環境と共にダイナミックな映像を映し出してくれたりもします。
現在ではスキーヤーやスノーボーダーなどアスリート専用のものとして売られていますが、使い方の可能性は無限に広がっています。
バッテリー寿命は2時間の充電でわずか20分間。防水機能が備わっているので、購入後にバッテリーを取り替えることはできません。そして、十分に広くオープンな場所でなければ使えないという制限もあります。しかし、リリーはあらゆるシーンで、今後さらに活躍してくれるはずです。
例えば、3回転のバク転をしながらセルフィーを撮る。それは私の憧れでもありました。もうすぐそんな映像や写真がSNSでたくさん見られるようになりますよ!
原文はコチラ
日本語版翻訳:舘 紗也子
ドローンを用いた映像表現についてコチラの記事でご紹介しています。
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LILY
様々な自撮りを可能にするドローン