「蜷川実花×道後温泉 道後アート2015」で最古の温泉も最先端アートも楽しむ
シルバーウィークは終わってしまいましたが、10月と11月には3連休があります。
日本最古の温泉街で開催されている最先端のアートの祭典で、のんびりアートと温泉巡りはいかがでしょうか。
「最古にして、最先端。」
有馬温泉、白浜温泉と並び日本三古湯のひとつといわれる、愛媛県松山市にある道後温泉。
街の中心に位置し、代表的な観光地で重要文化財でもある道後温泉本館の改築120周年を記念して、昨年アートフェスティバル「道後オンセナート 2014」が開催されました。
大好評によりイベントの継続を求める声が多く、昨年のテーマ「最古にして、最先端。」を引継ぐかたちで、今年もアートフェスティバルが開催されています。
道後温泉本館がアート作品に
今年は「蜷川実花×道後温泉 道後アート2015」と題し、写真家や映画監督として活躍されている蜷川実花さんをメインアーティストに迎え、温泉入口ののれん、路面電車の車体、各所で貸し出される浴衣など、道後温泉の至るところで蜷川実花作品を見ることが出来ます。
2015年5月1日〜2016年2月29日という10ヶ月に渡る開催期間中、第1弾〜第3弾にわけ、徐々に展示作品が増えていきます。
10月にオープンする第3弾のメイン展示は、道後温泉本館の障子やガラス面に花をモチーフにした蜷川実花さん撮影の写真を飾り、ライトアップするという幻想的な作品。昼と夜でまったく違った印象の本館を楽しむことができます。
宿泊可能なアート作品
「最も深い夢 The deepest dream」をテーマに、複数のアーティストが道後地区の9つのホテル・旅館の部屋をまるごとアート作品につくりあげた昨年から続くプロジェクト「HOTEL HORIZONTAL」は、今年は6つのホテル・旅館で継続して展開されています。
その内のひとつ、「Time Science」と名付けられた、パリ在住のアーティスト ジャン=リュック・ヴィルムートさんによる部屋は、過去・現在・未来を象徴するかのような3つの時計と、そこから同心円状に広がる波線のドローイングで構成。
温泉に浸かりリラックスした後に、自分と向き合う静かな時間を表現しています。
また、東京にある目黒川の桜を撮影した蜷川実花さんの「PLANT A TREE」シリーズをしつらえた和室では、襖や障子、座布団に至るまで随所に作品が展開されています。
HOTEL HORIZONTALは実際に宿泊が可能な部屋もあり、宿泊しなくとも時間により見学もできます(見学は有料)。
アートでまちおこし
瀬戸内の島々を舞台にした瀬戸内アートフェスティバルをはじめ、アートを取り入れることで地域の活性化や回遊性が高まり、まちおこしに一役買う例が増えてきています。
人々を魅了し、楽しませるというアートの特性が存分に活かされた好例ですね。
アートでより魅力的に彩られた120年続く道後温泉で、秋の連休にのんびりアート巡りをされてみてはいかがでしょうか。
蜷川実花×道後温泉 道後アート2015
会場:愛媛県松山市道後温泉およびその周辺エリア
会期:2015年5月1日〜2016年2月29日
主催:道後アート実行委員会