九州のアートワールドを凝縮してお届けする『「美の鼓動・九州」クリエイター・アーカイブ』
九州を拠点に活躍する27名のクリエイターによる作品を一度に展示した『「美の鼓動・九州」クリエイター・アーカイブ』が、9月10日(土)から10月23日(日)まで九州産業大学美術館にて開催中です。
クリエイターを知ることで学ぶ
2015年4月にスタートした「美の鼓動・九州」は、九州産業大学が開学55周年の事業の一環としてスタートしたテレビ番組です。(TNCテレビ西日本にて毎週日曜日の午前11時45分から放映中)
「九州のクリエイターを応援します」というキャッチコピーのもと、九州から生まれた伝統工芸をはじめ絵画、彫刻、写真、映像、デザインなど、さまざまな分野で活躍するクリエイターを紹介し続けています。
これまで紹介されたクリエイターの数なんと77名。(※10月16日時点)
番組自体は2分30秒という短い時間ではありますが、クリエイターたちの生活や芸術活動などが凝縮された、とても刺激を受ける、学びの多い番組です。
「美の鼓動・九州」クリエイター・アーカイブ
本展覧会では、2016年3月までに「美の鼓動・九州」に出演した方の中から27名のクリエイターをピックアップし、プロフィールと共に作品の紹介をしています。
複数のクリエイターの作品を一度に拝見することができるアーカイブ形式で、得るものもたくさんありそうですね。
2011年頃放送されていた“幻のCM”と言われている、NTTドコモ「TOUCH WOOD SH-08C(森の木琴)篇」を手掛けた作曲家の松尾 謙二郎さんの作品を通して音を聴いたり、CGディレクター下田 栄一さんによるプロジェクションマッピング作品でバーチャルの世界にいるような体験ができたりと、体験型の作品もあります。
作者の感性に触れて、新たな気づきや異空間を味わえる「見て、聴いて、体感する」展示会となっています。
期間中には10月23日(日)に、「テラコッタ(陶器)彫刻家の松浦 孝さん×原型師の岩倉 圭二さん」のクロストークが行われるそうで、あまり耳にしないテラコッタ彫刻家、原型師ならではの特別な話が聞けたり、クリエイターそれぞれの雰囲気などを間近で味わえるチャンスです。
「産む、九芸。」
「美の鼓動・九州」スタートと同時に、50年の歴史を持つ九州産業大学芸術学部も、「産む、九芸。」と称して、学科や専攻の幅を広げるなどの進化を遂げました。
「産む、九芸。」パンフレットの表紙には、九州産業大学卒業の漫画家、北条 司さんのイラストや、本展でも登場する九州産業大学卒業の絵本作家、よしなが こうたくさんのキャラクターが使われるなど、九州産業大学の卒業生にはさまざまな分野で活躍している方がたくさんいるのがわかります。
実際に九州産業大学美術館に行ってみて、「九州にはこんなにクリエイターがいるんだ」という驚きや、新たな発見ができてとてもいい経験になりました。
本展覧会で、まだまだ知らない九州のアートワールドを味わってみてはいかがでしょうか。
「美の鼓動・九州」クリエイター・アーカイブ
九州産業大学美術館 福岡市東区松香台2丁目3-1
2016.9.10(土)〜10.23(日) 10:00-17:00 月曜日休み
一般 200円、大学生 100円
高校生以下および65歳以上の方は無料
九州産業大学・九州造形短期大学の学生・教職員は無料