京都・二条城で開催中!「アートアクアリウム城」で感じる新たな琳派

先日コチラの記事でも京都で開催中の展示についてご紹介しましたが、現在の京都では魅力的なイベントがたくさん催されています。

そのうちのひとつ、世界遺産の元離宮 二条城では、10月23日(金)〜12月14日(月)まで「琳派400年記念祭 アートアクアリウム城〜京都・金魚の舞〜」が開催されています。

琳派×アートアクアリウム

国内だけでなく海外からも評価が高い、造形芸術上の流派である琳派。

引用元:Wikipedia

引用元:Wikipedia

一族で代々引き継がれていく、狩野派や土佐派といった”家元制”の流派と違い、「風神雷神図」で有名な俵屋宗達を祖とし、先人の絵や技術にインスパイアされ自分の作風に取り込んでいくことで広がっていった流派です。

大和絵の伝統を基盤に、大胆な構図や装飾性豊かでデザイン性を持つという特徴を持っています。

琳派誕生400周年を記念し、琳派の流れを汲みながら二条城の夜を彩り開催される、水槽の中の生態系とアートを融合させた「アートアクアリウム城」とはどういったものなのでしょうか。

展示されている作品の一部をご紹介します。

■リンパリウム

引用元:アートアクアリウム 公式サイト

引用元:アートアクアリウム 公式サイト

襖をモチーフとした「リンパリウム」は、“たらしこみ”や“連続性”など琳派の技法を取り入れ、生きている金魚が主役の、巨大なインタラクティブアート作品です。

金魚の泳ぐ軌跡をたどり花や木々が描かれ、表情を変え続ける襖の絵を楽しめます。

■キモノリウム

引用元:アートアクアリウム 公式サイト

引用元:アートアクアリウム 公式サイト

「キモノリウム」は、京都の伝統工芸品“京友禅”の最高峰の着物を水槽に埋め込み、生きた金魚の泳ぐさまと3Dマッピングで投影した着物の柄を楽しむ、映像とリアルな金魚が融合した作品です。

引用元:アートアクアリウム 公式サイト

引用元:アートアクアリウム 公式サイト

このほか、「ビョウブリウムⅠ」「ビョウブリウムⅡ」「水中四季絵巻」と合わせて、琳派の流れを汲む5大作品がはじめて一会場に集結します。

京都の魅力を堪能する

引用元:アートアクアリウム 公式サイト

引用元:アートアクアリウム 公式サイト

絢爛豪華な作品だけでなく、京都の地酒やお漬物を楽しめる「夜祭BAR」、お茶や和菓子を楽しめる「お茶席」といった、京都の食も文化も楽しめるイベントとなっています。

通常は入城できない夜間の時間に、通常は非公開の場所にて開催されるというのも魅力のひとつ。

非日常な空間と展示にひたり、京都の魅力、そして琳派の流れを思い切り堪能されてみてはいかがでしょうか。

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