大人も子どもも楽しめる「安野光雄のふしぎな広場」の奥深い世界観

画家、絵本作家、装丁家として幅広く活躍し、子どもだけでなく大人の女性ファンも多い安野 光雅さん。

安野さんの絵本の世界を体験する企画展「安野光雄のふしぎな広場」が、7月8日(金)〜8月28日(日)に天神イムズB2F イムズプラザにて開催されています。

奥の深い作品たち

本展は、安野さんの空想に満ちた絵本の世界を、五感を駆使して楽しんでもらうための企画展です。

錯視の一種である不可能図形を用いた、安野さんの絵本作家デビュー作で世界中でも評判となった代表作、「ふしぎなえ」を主軸に展開されています。

安野さんは、建築不可能な構造物や有限の中にとじ込めた無限といった独創的な作品を数多く描いたオランダの画家・版画家、エッシャーの作品にも強く影響を受けたそうです。

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優しい色彩で精密に描かれた美しい絵はもちろん、科学・数学・文学に造詣の深い安野さんの作品にはさまざまな仕掛けがほどこされ、見るほどに魅力が増すものばかりです。

五感で楽しむ展示

今回の企画展では、安野さんの作品の世界観を堪能するため、立体的かつ参加型で楽しめる工夫がなされています。

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例えば、机の足がアルファベットの“T”に見えたというエピソードから生まれた絵本「へそまがりのアルファベット」をモチーフに、3次元的にはありえない造形で描かれたアルファベットを立体で再現。

イムズ内に設置された3ヶ所の覗き穴のうち、その立体が「A」の文字に見える1ヶ所の覗き穴を探します。

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20体の動物フィギュアの中から「もりのえほん」の絵の中にいない動物を当てるクイズや、鏡を使った仕掛けなど、全7アイテムが展開され、クイズ形式で楽しむことができます。

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クイズに全問解答した方には「天神涼園地」の招待券や、福岡ソフトバンクホークスの観戦チケットなどのプレゼントも用意されています。

気づきを深め、発展させる連動企画

体験して気づくだけでなく、その気づきをさらに深めたり、発展させてじっくり味わうような、夏休みにふさわしい連動企画も用意されています。

イムズプラザでは、不思議な立体のアルファベット制作や、安野さんの不思議な絵や美しい風景を見ての詩集づくり、虹や万華鏡づくりを通した光で遊ぶ体験といったワークショップが行われます。(事前申込はこちらから)

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また、300冊を超える安野さんの著作の中から、厳選された100冊が並び、会場で体験した作品を実際の絵本で楽しむこともできます。

イムズ4Fのsolid&liquid TENJINでは、科学技術とアートを融合させた作品で国際的に活躍するアーティストや、研究者を講師に招いたトークイベント、九州大学芸術工学研究院連携企画「遊び×芸術×科学」を3回開催予定。

イムズ8Fの三菱地所アルティアムでは、「安野光雅のふしぎな絵本展」が開催され、安野さんが画家になった初期の作品を中心に、62点の原画を見ることができます。

誰もが子どもの頃に持っていた豊かな想像力に働きかけるような安野さんの作品たちは、いま目に見えているものだけに想像力を限定するのはもったいない、見えていない世界はとてつもなく広いんだという、忘れがちなことに気づかせてくれます。

安野さんをこれまで知らなかった方も、ふしぎな広場での体験をきっかけに、安野さんの独特の世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。