Apple新本社のビジターセンターに並ぶ、日本製椅子「HIROSHIMAアームチェア」

1928年に創業を開始し、今年で創立90周年を迎えた広島の家具メーカー「株式会社 マルニ木工(maruni)」。

2008年、無印良品のデザイナーとしても知られるプロダクトデザイナー 深澤 直人氏とのコラボレーションで、HIROSHIMAアームチェアの制作はスタートしました。

広島から世界へ

引用元:Apple Inc. 公式サイト

HIROSHIMAアームチェアが置かれたのは、カリフォルニア州クパチーノにあるAppleの新本社ビルを中心とする施設「アップルパーク」のビジターセンター

外から見ると柱1つないこの建物内では、Apple製品の展示や購入ができ、くつろぐことのできるカフェに加え、拡張現実技術で再現されたApple Parkの3Dモデルの体感が可能です。

緑に囲まれた開放的な空間に佇む、自然と人工素材でできた建物。板をかぶせたような屋根と、一面のガラスの壁を見ると未来的な仮想空間のように感じます。

引用元:Apple Inc. 公式サイト

そのビジターセンターのカフェエリアに置かれているのが、世界に認められた日本製のHIROSHIMAアームチェアです。Appleらしい広々とシンプルな空間に違和感なく自然に溶け込む日本製の椅子に、どこか日本人の持つ“おしとやか”な雰囲気を感じますね。

世界の定番

100年経っても「世界の定番」として認められる木工家具をつくり続ける。これがmaruniのモットーです。

木材の曲げ技術をいち早く取り入れ、人工乾燥技術をはじめ新技術の開発導入に積極的に取り組んできました。職人の技で家具の修理・リフォームを行い、快適な暮らしに寄り添う家具のあり方も教えてくれます。

引用元:株式会社 マルニ木工 公式サイト 「HIROSHIMAアームチェア」

木のぬくもり、曲線美、優しい手触りが融合したシンプルで精緻な構造のHIROSHIMAアームチェア。見て触って座って、すべてに“ぬくもり”を感じ、光と影のコントラストまでも美しく、空間全体が穏やかで優雅なものになります。

深澤氏がデザイナーとして手がけるHIROSHIMAシリーズは、ナチュラルな木肌を生かし、座る人にフィット、なおかつ美しく、場所・人を問わず使用することが考えられたデザインです。なんと現在では、レストランやカフェなどのくつろぎ空間を中心に20カ国以上に取り扱い店があるそうです。

デザインのチカラ

HIROSHIMAアームチェア製作後の2010年からは、深澤氏をアートディレクターとして招き共に企業の成長を目指すパートナーとなりました。

「世界の定番」という言葉は、深澤氏がmaruni代表 山中社長にかけた言葉です。木と親しむ文化、高い職人技術を生かし世界を目指せると確信した深澤氏の思いから、maruniの再成長は始まりました。

デザイナーの視点で企業に新たな「気付き」を与えることで、色や形だけではない新しい売り方に対する気付きや、自然と社員の意識改革ができたそうです。

引用元:株式会社 マルニ木工 公式サイト 「HIROSHIMAシリーズ」

デザイナー発信による、素材メーカーや部品メーカーとの共同開発で革新の種を生み出そうという動きからは、社員の意識が大きく変わっていきました。

優れた技術を最大限に生かすために、1つのチームとして前進していく姿勢が生まれ、2012年以降黒字を続け世界に認められる存在へと成長。世界を見てきた深澤氏のデザインのチカラが種となり、今では企業全体のモチベーションに繋がっています。

引用元:H.L.D. 公式サイト

天神渡辺通り沿いにある、家具のコーディネイトやレイアウトなどのスペースプランニングを行うH.L.D.(エイチ エル ディ)ショールームではHIROSHIMAアームチェアを体験することができます。

まずは、見て触って座って世界が認めるHIROSHIMAアームチェアの魅力を探ってみてはいかがでしょうか。