ガラスの美しさが際立つデザインを。ガラス作家夫婦の冒険心から生まれた「TOUMEI」ガラスの美しさが際立つデザインを。ガラス作家夫婦の冒険心から生まれた「TOUMEI」

まるで生物のようにしなやかな印象を見る人に与える作品を作り出す
髙橋 漠さん、そして立体的なガラスの空間の中に独自の世界を表現する和田 朋子さん。互いにガラス作家として制作・展示などの活動を続けている2人によってグラスウェアブランド『TOUMEI』は立ち上げられました。

左:髙橋 漠さん、右:和田 朋子さん

―なぜガラスの道に進まれたのでしょう?

和田さん 幼少期のころから、旅先では自分へのお土産としてガラス小物を選んでいたりと、ずっとガラスの魅力に取り憑かれていました。その後もガラスへの興味は変わらず、多摩美に進学しました。

髙橋さん 絵を描いたり、粘土で作ったキャラクター同士を戦わせてヒーローごっこをしているような少年でした。手を動かすことが日常の一部だったので「手から何かを生み出す」仕事をしたいと思っていました。その素材としてガラスを選んだのは、“素材の扱い方や透明なものの不思議さ”に魅力を感じたからです。

ガラスへの探究心と冒険心

福岡県宗像市に構える、工房の様子

―実際に勉強されてみて、いかがでしたか?

和田さん 日々新しい発見が尽きないんです。毎日のように感動があるので、どんどんのめり込んでいきました。

髙橋さん 作品制作を続ける中で、“作品をガラスで作る理由”について悩んでいました。和田はどちらかというと天才タイプで、理屈っぽい僕とは全然違うんです。僕は“自分らしさを表現しよう”ということを考えていくと、ガラスで作ることがしっくりこなくなってしまい悩んでいました。だから、自分らしさや自己表現を一旦棚に上げて“ガラスそのもの”にフォーカスすることにしたんです。そうして、ガラスと真正面から向き合うことで、それが結果的に”自分らしさ”になったように思います。

やるべきこととは…?を考える

使い込まれた道具たち

―TOUMEIを立ち上げたきっかけを教えてください。

髙橋さん 2016年に立ち上げるまでは、お互い自身の作品を製作し、展示販売するような活動をしていたんです。結婚を機に2人で僕の実家の福岡に戻って今後の方向性を探っていたところ知り合いから“やりたいことを続けるには、それだけでは成り立たないよ”ということばを投げかけられて。頭では何となく理解していたつもりだったのですが、より真剣に経済面や将来について考えるようになりました。

―TOUMEIというブランド名がとても素敵ですよね。

和田さん 「透明」であることは、ガラスの1番の魅力だと思っているんです。直接的ではないけれど、ブランド名を聞いただけで「ガラス」を想像するような名前にしたかったんです。

髙橋 漠さんの作品

―製作において大切にしていることは何ですか?

髙橋さん 自分たちが製作していてわくわくするような見たことのないデザインであること。それから、やっぱりガラスが好きなので、ガラスそのものの美しさとか魅力が引き立つデザインであることですかね。素材そのものを尊重してデザインすると、おのずと美しいものが仕上がるんですよ。

和田 朋子さんの作品

―“TOUMEIらしさ”とはどんなところだと思いますか?

髙橋さん TOUMEIは、花器やテーブルウェアなど日常の中で使っていただくアイテムを制作しています。だから、使いやすいのはもちろん大前提。その範囲で“見たことのないようなデザイン”というものを表現しています。自分たちで成分を調合してガラスに着色し、オリジナルの⾊ガラスとして製品を生み出しています。手間を要する方法なのですが、そこを敢えてやっていこうと。色ガラスそのものを溶かすことで他には無い表情が生まれ、それがTOUMEI の個性にもなっているんじゃないかなと思います。

―今後はどんな活動をしていく予定ですか?

和田さん 最近、照明作りに取り組み始めたんです。これを皮切りに、インテリアアイテムをもっと増やして行きたいと考えています。暮らし全般をガラスで彩ることができるような提案をしていきたいと思います。

ガラスに対する探究心に加え、正面から真摯に向き合う姿勢が伝わってくるようなTOUMEIのプロダクトたち。シンプルながらも独特な存在感を放ち、インテリアの主役になってくれるようなデザインです。今後も展示などが予定されているそうなので、ぜひホームページやInstagramをチェックしてみてくださいね。

まるで生物のようにしなやかな印象を見る人に与える髙橋 漠さんの作品、そして立体的なガラスの空間の中に独自の世界を作り上げる和田 朋子さん。互いにガラス作家として制作・展示などの活動を続けている2人によってグラスウェアブランド『TOUMEI』は立ち上げられました。

左:髙橋漠さん、右:和田朋子さん

―なぜガラスの道に進まれたのでしょう?

和田さん 幼少期のころから、旅先では自分へのお土産としてガラス小物を選んでいたりと、ずっとガラスの魅力に取り憑かれていました。その後もガラスへの興味は変わらず、多摩美に進学しました。

髙橋さん 絵を描いたり、粘土で作ったキャラクター同士を戦わせてヒーローごっこをしているような少年でした。手を動かすことが日常の一部だったので「手から何かを生み出す」仕事をしたいと思っていました。その素材としてガラスを選んだのは、“素材の扱い方や透明なものの不思議さ”に魅力を感じたからです。

ガラスへの探究心と冒険心

福岡県宗像市に構える、工房の様子

―実際に勉強されてみて、いかがでしたか?

和田さん 日々新しい発見が尽きないんです。毎日のように感動があるので、どんどんのめり込んでいきました。

髙橋さん 作品制作を続ける中で、“作品をガラスで作る理由”について悩んでいました。和田はどちらかというと天才タイプで、理屈っぽい僕とは全然違うんです。僕は“自分らしさを表現しよう”ということを考えていくと、ガラスで作ることがしっくりこなくなってしまい悩んでいました。だから、自分らしさや自己表現を一旦棚に上げて“ガラスそのもの”にフォーカスすることにしたんです。そうして、ガラスと真正面から向き合うことで、それが結果的に”自分らしさ”になったように思います。

やるべきこととは…?を考える

使い込まれた道具たち

―TOUMEIを立ち上げたきっかけを教えてください。

髙橋さん 2016年に立ち上げるまでは、お互い自身の作品を製作し、展示販売するような活動をしていたんです。結婚を機に2人で僕の実家の福岡に戻って今後の方向性を探っていたところ知り合いから“やりたいことを続けるには、それだけでは成り立たないよ”ということばを投げかけられて。頭では何となく理解していたつもりだったのですが、より真剣に経済面や将来について考えるようになりました。

―TOUMEIというブランド名がとても素敵ですよね。

和田さん 「透明」であることは、ガラスの1番の魅力だと思っているんです。直接的ではないけれど、ブランド名を聞いただけで「ガラス」を想像するような名前にしたかったんです。

髙橋漠さんの作品

―製作において大切にしていることは何ですか?

髙橋さん 自分たちが製作していてわくわくするような見たことのないデザインであること。それから、やっぱりガラスが好きなので、ガラスそのものの美しさとか魅力が引き立つデザインであることですかね。素材そのものを尊重してデザインすると、おのずと美しいものが仕上がるんですよ。

和田朋子さんの作品

―“TOUMEIらしさ”とはどんなところだと思いますか?

髙橋さん TOUMEIは、花器やテーブルウェアなど日常の中で使っていただくアイテムを制作しています。だから、使いやすいのはもちろん大前提。その範囲で“見たことのないようなデザイン”というものを表現しています。自分たちで成分を調合してガラスに着色し、オリジナルの⾊ガラスとして製品を生み出しています。手間を要する方法なのですが、そこを敢えてやっていこうと。色ガラスそのものを溶かすことで他には無い表情が生まれ、それがTOUMEI の個性にもなっているんじゃないかなと思います。

―今後はどんな活動をしていく予定ですか?

和田さん 最近、照明作りに取り組み始めたんです。これを皮切りに、インテリアアイテムをもっと増やして行きたいと考えています。暮らし全般をガラスで彩ることができるような提案をしていきたいと思います。

ガラスに対する探究心に加え、正面から真摯に向き合う姿勢が伝わってくるようなTOUMEIのプロダクトたち。シンプルながらも独特な存在感を放ち、インテリアの主役になってくれるようなデザインです。今後も展示などが予定されているそうなので、ぜひホームページやInstagramをチェックしてみてくださいね。

TOUMEI
https://www.toumei-glass.com/

2016年にガラス作家の髙橋漠と和田朋子により福岡県宗像市を拠点として立ち上げられたガラスウェアブランド。

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