口に入れても安心。野菜とお米から生まれた「おやさいクレヨン」

日本の伝統色を見てもわかるように、日本人は古くから“自然の色”に魅力を感じ、染色などの技術を発展させ、日常に取り入れてきました。

絶妙な色味の秘密

ほかのクレヨンにはない繊細な色味を表現できるということで、国内外から注目されている「おやさいクレヨン」。その秘密は、クレヨンの原料にありました。

青森県に拠点を構え、地域に眠る無数の資源や、未利用資源をどう活用するかを常に考え再利用を目的とした製品企画、商品デザインを行っているmizuiro株式会社。2014年3月、廃棄野菜から生まれる「おやさいクレヨン」を発売しました。使用する野菜は8割が青森産で、「食べられるのに規格外で廃棄されるもの」や「出荷時にカットされる部分」などを使用されています。

さらに、クレヨンの主成分となるワックスはライスワックス(国産米を精米したときに産出される米糠からとれるお米の油)を使用。一児の母でもある代表取締役の木村 尚子さんが「娘と一緒に使いたい」という思いから、万が一口に入れても安全な素材のみでつくられているので、何でも口に入れてしまう小さなお子さまでも、安心してお絵かきを楽しむことができます。

色の名前にも注目

よく見てみると…本物の野菜粉末が入っている10色それぞれには、「緑色」や「黄色」ではなく「ピーマン」色、「とうもろこし」色など、配合された野菜の名前が付けられています。「青森で藍染展を観にいき感銘をうけました。パソコンで規格管理された色の世界とは違う、生の色の表現に感動を覚えそのような商品を作りたいと思ったんです」と木村さんはいいます。

エコで安全なだけではなく、見た目もかわいいおやさいクレヨンたち。だれも知らなかった色、自然そのもので描くという世界観を、お子さまと一緒に体験してみてはいかがでしょう?

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