左官の技術と自然の恵みが融合し、生まれたプロダクト「soil」
「soil」は、左官の技術と材料(珪藻土)を用いてつくられる、ライフスタイルプロダクトのブランドです。
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江戸時代より左官業を営み、1917年に金沢で創立された株式会社イスルギ。昭和に入ってから大阪万博など国家的大プロジェクトに参加し、国から「優秀技能賞」の表彰を受ける職人を数多く輩出しました。しかし、高度経済期が終息すると同時に、建築ラッシュも終わりを迎えます。
さらに、コンクリートが主流になったことで左官の仕事がどんどん減少していったんだそう。その状況に危機感を覚え「アート事業部」を立ち上げ。デザインのフィールドにも活動の場を広げていきました。
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しかし、実際にsoilがデビューしたのは2009年のこと。アート事業部の立ち上げから5年が経過していた。「当時は、左官の技術を活かした壁見本を、左官アートとして展開していましたが、かなり苦戦していました」と、代表の石動 博一さん。しかし、デザイン会社のアッシュコンセプトが、保湿性や吸水性に優れ、呼吸する素材としても注目される珪藻土に興味を持ち、デザイン指導を行って誕生したのが「soil」だったのです。
理にかなった商品づくり
soilの名を全国に轟かせたのが、こちらの「バスマット」です。珪藻土がもつ吸水性を活かし、足の裏の水分を素早く吸水。時間がたつと自然に乾燥し、お手入れの手間もかかりません。足の裏に直接触れる土の質感もとても気持ちのいいバスマットです。
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また、こちらの「DRYING BLOCK」は、繰り返し使える乾燥剤です。板チョコのような形のパーツを1つひとつパキッと手で割り、キャニスターなどの容器に食品や調味料と一緒に入れるだけ。調味料を湿気から守り、固まることを防いでくれます。
「soil」は英語で、土や泥という意味を持っています。今でもできる限り手作業にこだわり、服や手に泥をつけながら生み出されるスタイリッシュなプロダクト「soil」。今後どのように展開されていくのか楽しみです。