スマホと連動した紙のようなカレンダー「Magic Calendar」
「Magic Calendar(マジック カレンダー)」は、「もし、紙とスマホの両方の良さが合わさったカレンダーがあったら?」という発想を形にした、Googleカレンダーと同期する“紙のような”壁掛けカレンダーです。
紙とスマホ
紙のカレンダーの場合、一目で予定が把握できますが、予定を書き込む作業が必須になります。スマホのカレンダーの場合、いつでも書き込め管理が容易ですが、その度に画面のロックを解除したりアプリを起動させたりと、ちょっとした手間がかかってきます。
そこで紙とスマホ、お互いの利点を組み合わせたカレンダー「Magic Calendar」が誕生しました。
専用のAndroidスマホアプリをインストールし、スマホとMagic Calendarをペアリンクさせるだけで、外出先でスマホに入力した予定が、自宅等にあるMagic Calendarに追加表示されるという仕組みです。
画面部分は月別、週別、1日のタイムスケジュール、ほかにも用途に合わせた表示が可能です。とても簡単に予定を追加できるので、たくさん書き込みたくなりそうですね。
素材と表現
Magic Calendarを手がけるのは、プロダクトデザイナーの坪井 浩尚さん。
代表作には、KDDI/iidaの携帯電話「LIGHTPOOL」、Arflexのチェア「omega」、100%のプロダクト「sakurasaku glass」等があり、2年間多摩美術大学非常勤講師を勤め、2013年には株式会社 KOSHO TSUBOI DESIGNを設立。数々の賞を受賞するなど、活動的で常にデザインが寄り添っている方のように感じます。
坪井さんの作品は素材との相性を考え、曲線を多く用いた優しいデザインが特徴的で、私は特に「sakurasaku glass」の、水滴で映し出すさりげない桜の表現が好きです。
「でも新しい」
Magic Calendarは、オープンソースのプラットフォームAndroid主催の、世界が便利で楽しくなるアイデアを形にするプロジェクト「Android Experiment OBJECT」にて選ばれた、未来をつくっていく4つのデバイスのうちの1つです。
現在Magic Calendarは開発段階。最終的には高精細電子ペーパーを採用し1度の充電で3ヶ月間使用できるように改良し、より紙の質感を高めたプロダクトに近づけていくそうです。
デジタル化が進む一方で「紙とデバイスの中間のような存在をつくりたい。」と、日常のあらゆる物質にインターネットを溶かし込んだ未来の1つの形を表現しています。
デバイスでありながらアナログの要素を持つ“紙”を忠実に再現することで、今までの生活とは変わりないような「でも新しい」という新感覚を与えてくれます。
Magic Calendarは、A2・A3・B4・卓上カレンダーとサイズが豊富な上に、シンプルで幅広い空間にマッチするデザインも嬉しい点の1つです。価格や販売時期は未定のようで、「いつか自宅で使いたいな」と個人的に妄想を膨らませています。
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