福岡・大川発!老舗家具メーカー「FIEL」が提案する新たなデスクの選択肢福岡・大川発!老舗家具メーカー「FIEL」が提案する新たなデスクの選択肢
日本有数の家具産地である福岡県の大川にて4世代にわたり家具をつくり続けてきた由緒ある家具メーカー「FIEL(フィール)」。2018年5月に、カラフルなスチール製のテーブルの“脚”『Takeshi』を発表しました。
“木製家具”の印象が強い大川発の家具だけどスチール製、しかも“脚”のみ⁈というところに興味を惹かれ、FIEL代表の酒見さんにお話を伺いました。
さまざまなクリエイティビティが生まれる場所
―FIELさんは、ホームユースの家具から店舗什器まで、4代にわたり幅広い家具をつくられてきた大川の家具メーカーですよね。ブランコがZOZOtownを運営する株式会社ZOZOのグルーブ会社、
株式会社ZOZOテクノロジーズ様の福岡拠点の内装デザインをさせて頂いた際も、FIELさんにデスクや什器を製作いただきました。FIELさんは家具の中でもデスクに特化されていますが、なぜデスクなのでしょうか。
酒見 自分がオフィスをつくる際にワークチェアは色々な選択肢があったけれど、デスクは選択肢が無かったという経験が原点なんです。デスクは様々なクリエイティビティが生まれ飛び立つ場所ですし、多くの時間を過ごす場所でもあります。そういう場所だからこそ、それに相応しいデスクを作りたいという思いでモノづくりしています。
「FIEL(フィール)」というブランド名は、「働くこともあなたの人生の一つの側面なのだから、豊かで心地よい働き方をしよう」という理念を表現し名付けました。生活や暮らしを意味する英単語“life”のアナグラムに、感じるという意味の“feel”をかけたダブルミーニングなんです。せっかくモノづくりをするのだから、いま世の中に足りている家具ではなく、ありそうで無かった、でも必要だった家具をつくりたい、と常々考えていますね。
良いデスクの条件
―大川発の家具というと一般的に木製家具のイメージを持っている方が多いかと思うのですが、新作の「Takeshi」はスチール製、さらにデスクではなくデスクの“脚”だけというところでとても意外性を感じました。
酒見 良いデザインの脚に、シンプルで質の良い天板を乗せれば、それだけで良いデスクは成立すると考えています。なので、今回お願いしたデザイナーの西尾 健史さんには「デスクのデザイン」ではなく「デスクの“脚”のデザイン」を依頼しました。
―確かに、脚と天板という要素が揃えばテーブルとして成り立ちますもんね。
酒見 天板が木製であることはベースにありつつ、脚などは適材適所で異なる素材にすることで、お互いの素材の良さが引き立つのではないかと考えています。Takeshiについてもそうですが、今後も木を中心にしながら、色々な素材でデスクをつくりたいと考えています。
脚だけに特化することでより自由に
―Takeshiのデザイナーである西尾 健史さんとは、もともと交流があったのでしょうか?
酒見 西尾さんは、さまざまなプロジェクトのプロデュースやイベント企画を行うAcht(アハト)の田中さんにご紹介頂いたのがきっかけで、デザインをお願いしました。
FIELをローンチする前から、ネットで簡単にデスクをつくることができるサービスの構想をしていたんです。それを実現するためには専用のデスク脚のデザインが必要でした。
酒見 どんなサイズの天板にも取付可能で、脚単体でも美しいデザイン。そんなイメージを形にしてくれるデザイナーを探していて、2017年の夏頃に田中さんからご紹介いただいたのが西尾さんだったんです。
敢えて脚のデザインに絞ったことで、Takeshiはこれまでのデスクやテーブルには無い、自由度の高いプロダクトになったと思います。
―家具は安い買い物ではないので、ライフスタイルの変化に合わせてデスクになったりシェルフになったりベンチになったりと、マルチユースできる家具はとても重宝しそうですね!
酒見 デザインやクオリティ、価格はもちろん、運びやすさや組み立てやすさなど、使ってくれる人の手に渡るまでのすべてのプロセスをデザインすることを大切にしています。運びやすさや組み立てやすさというのは、オフィスは住宅に比べると移転が多いので、重視しています。
まだ全部実現はしていませんが(笑)、つくり手から使ってくれる人まで、FIELに関わる全ての人にとって良いものをつくっていきたいですね。
オフィス家具に特化したオンラインショップ構想
―つくり手のことも意識したものづくり、というのはまた新鮮な気がします。最後に、今後のFIELの展開についてお伺いできますでしょうか。
酒見 FIELのスピンオフのような形で、オフィス家具に特化したオンラインセレクトショップをしたいなと考えています。レジデンシャル(住宅用)の家具と、オフィス家具では求められるデザインやスペックも、購入のプロセスもあらゆることが異なるので、オフィス家具に特化することで、オフィスコーディネートの要望に応えられる最適なオンラインショップを目指します。 そこではハイエンドな役員室向けの物から、買いやすい比較的低価格な物まで、使い心地やデザイン性とのバランスの良い物をセレクトし、また、FIELのある大川という家具産地の技術を活かして、先ほど少しお話ししたデスクのカスタマイズサービスも展開しようと考えています。
2019年秋頃のローンチを目指して計画を進めているところなので、楽しみにしていてください。
自由度の高いスチールレッグ「Takeshi」は、現在CIBONE Aoyamaや、Generate Design等のオンラインストアで購入が可能です。
Takeshiを皮切りに、デスクの新しい選択肢をつくっていくFIEL。クリエイティブを大切にする方は、デスクのあり方やその使い心地について、いま一度見直してみてはいかがでしょうか。
FIEL
福岡県の大川にある家具メーカー。
デスクの自由度を高めるスチールレッグ「Takeshi」を、2018年5月に発表。
Takeshi 48,000円(税抜き)
日本有数の家具産地である福岡県の大川にて4世代にわたり家具をつくり続けてきた由緒ある家具メーカー「FIEL(フィール)」。2018年5月に、カラフルなスチール製のテーブルの“脚”『Takeshi』を発表しました。
“木製家具”の印象が強い大川発の家具だけどスチール製、しかも“脚”のみ⁈というところに興味を惹かれ、FIEL代表の酒見さんにお話を伺いました。
さまざまなクリエイティビティが生まれる場所
ーーFIELさんは、ホームユースの家具から店舗什器まで、4代にわたり幅広い家具をつくられてきた大川の家具メーカーですよね。弊社ブランコがZOZOtownを運営する株式会社ZOZOのグルーブ会社、株式会社ZOZOテクノロジーズ様の福岡拠点の内装デザインをさせて頂いた際も、FIELさんにデスクや什器を製作いただきました。FIELさんは家具の中でもデスクに特化されていますが、なぜデスクなのでしょうか。
酒見 自分がオフィスをつくる際にワークチェアは色々な選択肢があったけれど、デスクは選択肢が無かったという経験が原点なんです。デスクは様々なクリエイティビティが生まれ飛び立つ場所ですし、多くの時間を過ごす場所でもあります。そういう場所だからこそ、それに相応しいデスクを作りたいという思いでモノづくりしています。
「FIEL(フィール)」というブランド名は、「働くこともあなたの人生の一つの側面なのだから、豊かで心地よい働き方をしよう」という理念を表現し名付けました。生活や暮らしを意味する英単語”life”のアナグラムに、感じるという意味の“feel”をかけたダブルミーニングなんです。せっかくモノづくりをするのだから、いま世の中に足りている家具ではなく、ありそうで無かった、でも必要だった家具をつくりたい、と常々考えていますね。
良いデスクの条件
ーー大川発の家具というと一般的に木製家具のイメージを持っている方が多いかと思うのですが、新作の「Takeshi」はスチール製、さらにデスクではなくデスクの“脚”だけというところでとても意外性を感じました。
酒見 良いデザインの脚に、シンプルで質の良い天板を乗せれば、それだけで良いデスクは成立すると考えています。なので、今回お願いしたデザイナーの西尾健史さんには「デスクのデザイン」ではなく「デスクの“脚”のデザイン」を依頼しました。
ーー確かに、脚と天板という要素が揃えばテーブルとして成り立ちますもんね。
酒見 天板が木製であることはベースにありつつ、脚などは適材適所で異なる素材にすることで、お互いの素材の良さが引き立つのではないかと考えています。Takeshiについてもそうですが、今後も木を中心にしながら、色々な素材でデスクをつくりたいと考えています。
脚だけに特化することでより自由に
ーーTakeshiのデザイナーである西尾健史さんとは、もともと交流があったのでしょうか?
酒見 西尾さんは、さまざまなプロジェクトのプロデュースやイベント企画を行うAcht(アハト)の田中さんにご紹介頂いたのがきっかけで、デザインをお願いしました。
FIELをローンチする前から、ネットで簡単にデスクをつくることができるサービスの構想をしていたんです。それを実現するためには専用のデスク脚のデザインが必要でした。
酒見 どんなサイズの天板にも取付可能で、脚単体でも美しいデザイン。そんなイメージを形にしてくれるデザイナーを探していて、2017年の夏頃に田中さんからご紹介いただいたのが西尾さんだったんです。
敢えて脚のデザインに絞ったことで、Takeshiはこれまでのデスクやテーブルには無い、自由度の高いプロダクトになったと思います。
ーー家具は安い買い物ではないので、ライフスタイルの変化に合わせてデスクになったりシェルフになったりベンチになったりと、マルチユースできる家具はとても重宝しそうですね!
酒見 デザインやクオリティ、価格はもちろん、運びやすさや組み立てやすさなど、使ってくれる人の手に渡るまでのすべてのプロセスをデザインすることを大切にしています。運びやすさや組み立てやすさというのは、オフィスは住宅に比べると移転が多いので、重視しています。
まだ全部実現はしていませんが(笑)、つくり手から使ってくれる人まで、FIELに関わる全ての人にとって良いものをつくっていきたいですね。
オフィス家具に特化したオンラインショップ構想
ーーつくり手のことも意識したものづくり、というのはまた新鮮な気がします。最後に、今後のFIELの展開についてお伺いできますでしょうか。
酒見 FIELのスピンオフのような形で、オフィス家具に特化したオンラインセレクトショップをしたいなと考えています。レジデンシャル(住宅用)の家具と、オフィス家具では求められるデザインやスペックも、購入のプロセスもあらゆることが異なるので、オフィス家具に特化することで、オフィスコーディネートの要望に応えられる最適なオンラインショップを目指します。 そこではハイエンドな役員室向けの物から、買いやすい比較的低価格な物まで、使い心地やデザイン性とのバランスの良い物をセレクトし、また、FIELのある大川という家具産地の技術を活かして、先ほど少しお話ししたデスクのカスタマイズサービスも展開しようと考えています。
2019年秋頃のローンチを目指して計画を進めているところなので、楽しみにしていてください。
自由度の高いスチールレッグ「Takeshi」は、現在FIELの公式サイトより購入が可能です。12月25日までは福岡三越1階で開催されているクリスマスPOP UP SHOP「THINGS」の什器として使用されているそうなので、実物をご覧になりたい方は、そちらへ立ち寄るのもオススメです。
Takeshiを皮切りに、デスクの新しい選択肢をつくっていくFIEL。クリエイティブを大切にする方は、デスクのあり方やその使い心地について、いま一度見直してみてはいかがでしょうか。
FEIL
福岡県の大川にある家具メーカー。
デスクの自由度を高めるスチールレッグ「Takeshi」を、2018年5月に発表。
Takeshi 48,000円(税抜き)