Herman Miller×深澤直人 スーパーノーマルを体現する「Saiba Chair」
2016年9月、アメリカ発の家具メーカー「Herman Miller(ハーマンミラー)」より深澤 直人さんデザインの「Saiba Chair(サイバチェア)」が発売されました。
日本人デザイナーと初コラボ!
これまでもハーマンミラーは、「デザインとは問題を解決するためにある」という考えのもと、優れたデザイナーたちとパートナーシップを築き、時代を経ても色あせない数々の名作を世に送り出してきました。
チャールズ&レイ・イームズや、ハーマンミラーの初代デザインディレクターも務めたジョージ・ネルソンなど、パートナーシップを築いてきたデザイナー陣はそうそうたる顔ぶれ。
この度、サイバチェアのデザインをプロダクトデザイナーである深澤 直人さんが手掛けたことで、ハーマンミラーと日本に拠点をおく日本人デザイナーの初コラボレーションとなりました。
深澤さんの哲学
デザインから3年の歳月をかけ、細部に渡り検証を重ね生まれたサイバチェアは、座る人にくつろぎをもたらすラウンジシーティングと、高級感を活かしたエグゼクティブチェアのコレクションです。
なめらかに描かれた曲線、考え抜かれたシルエットと洗練されたフォルムで、空間にさりげない高級感を演出します。
“すぐになじむ(ノーマル)”上に、“従来のものを超える(スーパー)”という、これからのデザインを考える上での重要なキーワードとしてかねてから深澤さんが提唱している、「スーパーノーマル」という哲学を体現しています。
オフィス用にも使える、座面の高さ調節ができるキャスター仕様のマルチタスクチェアと、座面高さが固定されたグライズ仕様のカンファレンスチェアの2種類があり、それぞれ背もたれが高めのハイバックと低めのミドルバックを選ぶことができます。
また、ベースはブラック/ポリッシュドアルミニウムから選べます。
時代を経ても色あせないデザイン
近年の多様化した働き方をしっかりと意識したような、オフィスにもリビングにもフィットするサイバチェア。
当初ハーマンミラーからの依頼はローバックのオフィスチェアデザインだったそうなのですが、「ハイバックも良いのでは」という深澤さんからの提案により、背もたれの高さを2種類つくったそうです。
無印良品の家電や、携帯電話のINFOBAR、家電機器ブランドである±0などからも分かるように、個性的でありながら普遍的で、自然となじむ機能美を得意とする、深澤さんのデザインへのこだわりをサイバチェアからも随所に感じます。
10月以降はサイバラウンジチェア&オットマン、サイバゲストチェア、サイバテーブルというラインナップも加わるとのことで、そちらも注目です。
人生において椅子で過ごす時間は長いもの。決して安いお買いものではありませんが、時代を経ても色あせない美しく心地よいデザインの椅子を、1脚は持っていたいものですね。
Saiba Chair
■マルチタスクチェア
ハイバック359,000円〜、ミドルバック341,000円〜
■カンファレンスチェア
ハイバック303,000円〜、ミドルバック 285,000円〜