子どもも大人も未来を創造する「福岡市科学館」
今年10月、九州大学六本松キャンパス跡地にオープンする「福岡市科学館」。昨年12月に福岡市科学館ホームページが刷新され、建設の様子や、科学館の概要が公開されています。
壮大な科学空間
科学館は、商業施設が1、2階にある建物の3〜6階に整備され、最上階の6階には九州最大級のドームシアターが設けられます。
直径25mのドームに映し出される宇宙空間は8K相当の高解像度で、限りなく自然に近い臨場感溢れる映像を楽しむことができ、同時に最新のサウンドシステムにより驚異の立体感も体験できます。
5階の基本展示室は、「無限の宇宙、生命のふしぎ、わたしたちをとりまく環境、身近な生活を支える科学技術」の4つのテーマで学ぶことができます。
航空機のフライトシュミレーターや、宇宙船のロボットアームの遠隔操作など、なかなか体験することのできない設備が揃っているので、子どもに限らず大人まで思わず楽しめそうです。
ロボット体験施設「ロボスクエア」が早良区から福岡市科学館に移設することで、ロボットについてより専門的な知識も得られます。
毎日楽しめるサイエンスショー、ワークショップを行う実験室など、最新テクノロジーを駆使した福岡オリジナルの展示で魅力的な仕掛けが満載ですね。
着眼点とレンズ
福岡市科学館のロゴマークは、世の中の求めるデザインを生み出すカジワラブランディング株式会社により生まれました。
科学に欠かせない「着眼点」と、気付きをもたらす「レンズ」をイメージしたロゴマークで、福岡の海など豊かな自然をイメージした青地に白い円をかたどり、上空から見た科学館のシルエットを模した、シンプルなデザインです。
疑問を持つことで始まる発見。独自の感性でレンズを向け、見つめることで発見と新たな疑問、そして限りない可能性が広がっていきます。
福岡市科学館は、「サイエンス&クリエイティブ」で新たなステージへ、発見する驚きと喜びを体験する場を生み出しました。
そこには、「子どもも大人も科学館でいろいろなことに興味を持ち、発見してもらいたい」という、思いが込められているそうです。
子どもと大人の科学館
名誉館長は宇宙飛行士で、九州大学出身の若田 光一さん。
何度も宇宙空間から青い地球を見てきた若田さんは、宇宙滞在期間347日8時間32分(2014年時点)と、日本人最長記録を持つ宇宙空間のエキスパートです。
館長を勤めるのは、気象学の講演活動を続けながら、九州大学名誉教授の名も持つ伊藤 久徳さん。日本気象学会で気象集誌論文賞を受賞するなど、日本の気象に関するエキスパートです。
宇宙と気象のエキスパートの元「福岡市科学館」という名前は、福岡市長の高島 宗一郎さんの、「いくつになっても、新しいものを追求して学んでほしい」という気持ちから、以前の「少年科学文化会館」から“少年”を取り名付けられました。
科学館は、「科学」と「感性」の交流拠点として、新しい気付きと創造力を与えてくれます。
福岡市科学館の最新テクノロジーやわくわくするワークショップをきっかけに、なんにでも興味を持ち、日々発見ばかりだった幼い頃の気持ちに戻ってみてはいかがでしょうか。
福岡市科学館
2017年10月福岡市中央区六本松地区にオープン
開館準備室 092-235-8541