“文章”を書く際のガイドライン作成のすすめ
以前「Webメディアで記事を書く際に気をつけるべき5つのこと」という記事で、普段の記事作成で気をつけていることについて、テクニックを中心にご紹介しました。
本日は、その中でも“文章”の部分に重きを置いて、気をつけていることをまとめたいと思います。
漢字か、ひらがなか
文章において漢字の使用率が全体の30%を超えると、真面目で堅い印象を与えます。新聞記事や論文の場合は良いのですが、多くの方に読んでもらいたいWeb上の記事の場合には、それだと読みづらいかもしれません。
漢字の使用率を文章全体の25%前後におさめるというのが、堅すぎず砕けすぎずちょうど良いバランスで文章における適正値と言われています。
弊社SWINGSでは、それより少し低めの22%前後を目指し、より柔らかく読みやすい文章を心がけています。
迷った時の指標となるもの
しかし文章を書いていると、これは漢字で書いたほうがいいのか、ひらがなで書いたほうがいいのか、迷うことが多々あります。
そんなとき、本来の意味の通りに使用しているものは漢字、当て字のように本来の意味とは離れ、音を重視して使用しているものはひらがな、というのを目安に使い分けの判断をしています。
例えば「〜して下さい」は「〜してください」、「お願い致します」は「お願いいたします」などがそれに当たります。
もっと簡単な目安としては、読みやすい文章を目指すのであれば、ひらがな表記にしても意味が通じやすいものはひらがなで、というようなものでもいいかもしれません。
迷った時のためにおすすめしたいのが、ガイドラインの作成です。
上の画像は、SWINGSでよく使用する言葉を中心に、ひらがな表記を優先するものをまとめたものです。
完全にこの通り、というわけではなく前後の文章や、ひらがなにすることで逆に文が読みづらくなるような場合は漢字にするなど、柔軟に使い分けています。
柔軟に使い分けた際に注意が必要なのは、ひとつの記事の中で表記の揺れがないようにすること。文頭部分では漢字で「今」としていたのに、文中や文末で「いま」とひらがなにしないよう、気をつけています。
そして見落としがちなのが数字の表記です。SWINGSでは数字は1,2,3,4…といったアラビア数字の半角表記にしていて、「一度」「一人」といった言葉も「1度」「1人(もしくは“ひとり”)」となるようにしています。
よりスムーズに文章を書くために
「これはひらがなと漢字どちらで書こう…」とその都度手を止めなくていいように、1度ガイドラインを作成しておくと、のちのちの文章作成がスムーズにいきます。
ガイドライン作成の際も、面倒だと構えずに、実際に文章を書きながら、「この単語はひらがなの方がしっくりくるな」というものを少しずつ書き留めていくと、立派なガイドラインになります。
そうして書き留めていくことで、自分なりの漢字とひらがな表記の使い分けの軸が明確になってくる気がします。
複数人でひとつのメディアを運営している場合にも、文章のトーンを合わせるという点でとても重宝すると思うので、気になる方はぜひ試されてみてくださいね。