鉄本来の魅力を活かした「aizara」から学ぶ、“育てる”視点
私たちの生活にとても身近な素材「鉄」。
鉄は鉄でも「黒皮鉄(クロカワテツ)」という名前を聞いたことがあるでしょうか。
独特の風合いを持つ“黒皮”
黒皮とは、高温で生成される鉄が空気に触れ酸化する際に発生する、鉄の表面をおおう酸化皮膜のこと。
色や艶がそれぞれ微妙に異なり、独特の風合いや色合いがあります。
一般的な鉄は塗装やメッキを施されているため、本来の鉄が持つそのままの魅力を知る人は少ないかもしれません。
職人の疑問から生まれた「aizara」
「何故、鉄は塗装されてしまうのか…」
そんなひとりの職人の素朴な疑問から生まれたプロダクトブランド「aizara(アイザラ)」は、鉄が持つ独特の質感や素材感をもっと多くの人に知ってほしいという思いから、塗装をしていない鉄そのままの素材感を活かした商品をつくっています。
ブランド名の“アイザラ”は、400年以上も前から使われている「鉄」という意味を持つ言葉からとっているそうです。
手仕事から生まれる空気感
何年もの時を経たような、マットな鈍い光沢を放つ鉄本来の質感を最大限に活かすため、どれも余計なものを削ぎ落としたシンプルなデザイン。
そして加工の跡を最小限に留めるため、1点1点職人によるハンドメイドで製作しています。
黒皮鉄が持つ1点1点の表情の違いもさることながら、人の手でつくり出すことで生まれる独特の空気感や趣も大切にしています。
大事に“育てる”
スイッチプレート、ポスト、テーブルなど、インテリア小物から家具まで幅広く展開されているaizaraの商品たちは、どれもシンプルで味わい深いものばかり。
身近な素材の本来の魅力を感じ、使いながら“育て”ていく。そんな視点でインテリアを選ぶと、より愛着を持って長く付き合っていけそうですね。
aizara
鉄本来の素材感を活かしたプロダクトブランド