県の魅力をテキスタイルに凝縮した「富山もようプロジェクト」
富山の魅力をモチーフに、テキスタイルとして広める企画「富山もようプロジェクト」は、新聞の紙面からスタートし、富山の人々を中心に愛されるプロジェクトです。
テキスタイルで表現
“富山もよう”は、北日本新聞130周年企画として、2014年8月に朝刊の紙面を彩ることから始まりました。
「富山の魅力を広めたい」という思いのもと、新聞という身近なものから人々が目にする機会を増やすことで、認知度を高めています。
デザインを手掛けるのは、テキスタイルデザイナーで、大胆な構図、鮮やかな配色が特徴のテキスタイルブランド「OTTAIPNU」を手掛ける鈴木 マサルさん。
本プロジェクトにも、鈴木さんらしい彩りや色の重なりが表現されていて、とても美しいテキスタイルが魅力です。
豊富なラインナップ
テキスタイルのモチーフはすべて富山に縁のあるものばかり。緑豊かで水がきれいな「立山連峰」から始まり、現在では10種類にも及びます。
中には、薬がイラスト化された「KUSURIURI」というもようがあります。
少し調べてみると富山県には、室町時代から続くと言われる薬種商の歴史があることが分かりました。
このように知らない富山の歴史や魅力に触れることができる、新しいプロジェクト展開にとても興味をそそられますね。
個人的には、特別天然記念物に指定されている雷鳥の、ぼてっとした姿が表現された「ライチョウ」のテキスタイルが好きです。
進化の中に残る初心
ケーシーアイ・ワープニット株式会社とのコラボレーションにより、生地化された富山もようは、クッションカバーやタペストリーに、桂樹舎とのコラボレーションでは和紙に姿を変え、名刺入れへ。
このように様々なプロダクトへと進化を遂げています。
今年の9月、10月には東京で展示会をするなど富山を超えた活動がスタートしています。
プロジェクトが始まって2年経った今もなお、新テキスタイルがデビューするときは北日本新聞朝刊の紙面を飾るようです。
初心を忘れず、進化を続ける姿が富山の人々に愛される秘訣なのかもしれませんね。
テキスタイルが印刷された紙面を有効活用しようと、富山もようプロジェクトFacebookでは、「富山もようを楽しむためのワークショップ」を公開しています。
バッグやランチョンマットなど様々な発想とともに、作業風景の様子からわくわくした楽しさが伝わってきます。
「富山もようプロジェクト」のような県全体を笑顔で取り巻く企画が増えると、毎日がより楽しくなりますね。
富山もようプロジェクト
富山の魅力を語るテキスタイルデザインで、富山を彩り、豊かな暮らし・素敵な街づくりを目指すプロジェクト