眼鏡フレームから生まれた鯖江のアクセサリーブランド「Sur」

職人の技が息づく眼鏡の聖地・福井県鯖江市。その場所で2015年、「Sur(サー)」は生まれました。

新たな息吹をもたらす

01780

明治より始まった眼鏡製造の歴史は100年を超え、今や国内の9割以上の眼鏡フレームが鯖江市で生産されています。一方で避けて通れないのが、眼鏡をくり抜いた後に出てくる端材です。そこで「眼鏡のフレーム枠をくりぬいた後の端材何か別の形で活用できないか?」と眼鏡メーカーから相談を受けたのが、ものづくり+デザインユニット「TSUGI(ツギ)」でした。

「Sur」の誕生

02780

福井県鯖江市で活動しているものづくり+デザインユニット「TSUGI」は、は、主に福井の魅力をさまざまな形で伝えるプロジェクトを展開しています。メンバーは、鯖江市のものづくりの現場に魅了された関西からの移住者。眼鏡メーカーからの相談に答えたのが、現在「Sur(サー)」のクリエイティブディレクターを務める新山 悠さんでした。

使用されているパーツは、眼鏡のフレームに使われる「セルロースアセテート」という素材。石油系の合成プラスチックとは違って綿花からつくられる食物繊維なので、肌と環境にやさしく、大理石のような光沢感が特徴的です。

03780

新山さんは端材をそのまま使うのではなくメーカーと協力することで、眼鏡づくりの技法を取り入れながら制作。セルロースアセテートならではの肌に馴染む透明感がシンプルなデザインとマッチし、眼鏡のように毎日つけたくなってしまうアクセサリーです。

ブランド名の由来

04780

「Sur」というブランド名は「余剰」という意味を持つ「surplus(サープラス)」から取られたもの。「余剰」=不要だったものに新たな価値を付加し、求められるものへと変化、そして進化させたSur。素材とデザインの相乗効果によって輝きを放つアクセサリー、ぜひ1度手にとってみてはいかがでしょう。

Related Posts