飯田水引の新しい物語を紡ぐブランド「RITUAL the crafts」飯田水引の新しい物語を紡ぐブランド「RITUAL the crafts」

飯田水引とは?

長野県飯田市地方に伝え続けられてきた伝統工芸「飯田水引」。飯田水引の美しさは、芯の強い直線美と結ぶ技によってうまれる曲線美にあります。その姿はまさに、日本古来の伝統的風習に用いられる、雅やかにして美しさを象徴するもの。元禄時代からの伝統的な手法による生産を継承しながら全国に出荷されており、現在、全国の70%の水引製品を生産しています。

(参考:飯田水引協同組合HP)

飯田水引の新たな物語

水引の歴史と現代的な感覚をクロスさせたアクセサリーをはじめとしたアート作品を展開している「RITUAL the crafts」。

デザイナー・仲田 慎吾さんの出身地、そして現在もアトリエを構えている、長野県飯田市の「飯田水引」を使用して制作されています。水引を伝統工芸品としてだけで捉えるのではなく、かつての日本人が1本の水引に、精神性を託し、ひとつの文化・芸術として物語を生み出したように、現代の感覚を大切にしながら新しい物語を探求しています。

結ぶのではなく描く

水引を結ぶのではなく、絵を描くようにして表現しているのが
RITUAL the craftsの特徴です。見る人の心を一瞬で奪う、幾何学的なモチーフに、美しく繊細な色彩。デザイナーの仲田さんに、水引、そして作品に対する思いなどをうかがいました。

―どうして水引を使った作品を製作しようと思ったのですか?

仲田さん 最初は水引を使ってアクセサリーを製作しようと思ったわけではなく、身近にあった水引を使い、偶然的に小さく美しい水引のピース(片)を製作しました。それがアクセサリーのパーツになりそうだったので、そこからアクセサリー製作がはじまりました。自分が飯田水引の飯田市出身であり、地域産業や地元の状況に興味を持っていた事、自身の美術の経験や家族の助言など、様々な偶然が重なり水引のアクセサリーを製作するに至りました。

―水引を結ぶ(立体)のではなく、平面で表現しようと思ったのはどうしてですか?

仲田さん 以前から、水引は結ばれて意味を持つものだけでなく、一本の美しい線として見ていました。アクセサリーだけではなく美術製作をしていて、現在も絵を描いています。水引を平面にしたのはシンプルに水引の線で絵を描くように製作しているからだと思います。自分にとっては、水引結びを使うより、描く用に使う事にリアリティがあり、他の方にはない必然性だと思います。

―デザインにおいてのこだわりを教えてください。

仲田さん 言葉で伝えるのが難しいのですが、自分の中にある“良い状況”が様々にあり、その“ピント”が作品に合うまで、とにかくたくさん製作することです。アイデアが浮かんでない場合でも、実際に手を動かして、良い状況になるまでひたすら製作します。

今までにない水引作品を制作することで 水引の新しい可能性を拓こうとしている仲田さん。私たちは水引の新しい物語の目撃者になるのかもしれません。

飯田水引とは?

長野県飯田市地方に伝え続けられてきた伝統工芸「飯田水引」。芯の強い直線美と結ぶ技によってうまれる曲線の美にあります。その姿はまさに、日本古来の伝統的風習に用いられる、雅やかにして美しさを象徴するもの。元禄時代からの伝統的な手法による生産を継承しながら全国に出荷されており、現在、全国の70%の水引製品を生産しています。

(参考:飯田水引協同組合HP)

飯田水引の新たな物語

水引の歴史と現代的な感覚をクロスさせたアクセサリーをはじめとしたアート作品を展開している「RITUAL the crafts」。デザイナー・仲田慎吾さんの出身地、そして現在もアトリエを構えている、長野県飯田市の「飯田水引」を使用して制作されています。水引を伝統工芸品としてだけで捉えるのではなく、かつての日本人が1本の水引に、精神性を託し、ひとつの文化・芸術として物語を生み出したように、現代の感覚を大切にしながら新しい物語を探求しています。

結ぶのではなく描く

水引を結ぶのではなく、絵を描くようにして表現しているのがRITUAL the craftsの特徴です。見る人の心を一瞬で奪う、幾何学的なモチーフに、美しく繊細な色彩。デザイナーの仲田さんに、水引、そして作品に対する思いなどをうかがいました。

―どうして水引を使った作品を製作しようと思ったのですか?

最初は水引を使ってアクセサリーを製作しようと思ったわけではなく、身近にあった水引を使い、偶然的に小さく美しい水引のピース(片)を製作しました。それがアクセサリーのパーツになりそうだったので、そこからアクセサリー製作がはじまりました。自分が飯田水引の飯田市出身であり、地域産業や地元の状況に興味を持っていた事、自身の美術の経験や家族の助言など、様々な偶然が重なり水引のアクセサリーを製作するに至りました。

―水引を結ぶ(立体)のではなく、平面で表現しようと思ったのはどうしてですか?

以前から、水引は結ばれて意味を持つものだけでなく、一本の美しい線として見ていました。アクセサリーだけではなく美術製作をしていて、現在も絵を描いています。水引を平面にしたのはシンプルに水引の線で絵を描くように製作しているからだと思います。自分にとっては、水引結びを使うより、描く用に使う事にリアリティがあり、他の方にはない必然性だと思います。

―デザインにおいてのこだわりを教えてください。

言葉で伝えるのが難しいのですが、自分の中にある“良い状況”が様々にあり、その“ピント”が作品に合うまで、とにかくたくさん製作することです。アイデアが浮かんでない場合でも、実際に手を動かして、良い状況になるまでひたすら製作します。

今までにない水引作品を制作することで 水引の新しい可能性を拓こうとしている仲田さん。私たちは水引の新しい物語の目撃者になるのかもしれません。

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