影が生まれる絵本 − MOTION SILHOUETTE

絵本というと、絵がメインで文字が少ない、子供が読むもの、子供の頃寝る前に読んでもらった、などといったことが連想されますが、皆様はいかがでしょうか。

今回は子供だけではなく、大人も一緒に楽しめる、そんな絵本をご紹介します。

影のアニメーション

MOTION SILHOUETTE(モーションシルエット)」は各ページの見開き部分から飛び出した様々なモチーフに光を当てることにより、影の動きを楽しめる絵本です。

飛び出すポップアップの絵本とひと味ちがうのは、光源を近づけたり遠ざけたりと自分で影を操ることができることです。

引用元:MOTION SILHOUETTE公式サイト

引用元:MOTION SILHOUETTE 公式サイト

どんどん大きくなって存在感を増す木、夜空に向かって走っていく鉄道、今にも襲いかかってきそうなオバケなど。

光を用いることで、本来“静止画”であるはずの絵本に“動画(アニメーション)”の要素が加わり、そこから生まれる影の動きや大きさによって物語に様々な表情が生まれます。

ひとつひとつを丁寧に

これは、メルヘンチックでどこか憂いを帯びた柔らかい風合いの作品を数多く発表しているアーティストの梶原恵さんと、個性的な装丁など本での表現領域を日々模索している製本家の新島龍彦さんのお二人によるプロダクト。

実は「MOTION SILHOUETTE」は「silhoette」に次いでシリーズ2作目です。

制作風景の動画も公開されています。

この動画を見ると分かるのですが、ひとつひとつを手作業で丁寧に作られていて、お二人の本への愛情が伝わってきます。

受注生産のため、注文後に手元に届くまでは少し時間がかかるようですが、特別な絵本で特別な時間を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

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