役に立つ広告プロジェクト、IBMの「Smarter City」は広告を超えた!?

IBM & Ogilvy

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子供達が楽しそうにおしゃべりしています。よく見る街の風景かと思いきや、何やら違和感が。

座れる広告

IBM & Ogilvy

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よく見ると彼らが座っているのはベンチではなく、なんと広告!ある日ロンドンとパリの街中に登場したこのベンチは、IBMの広告でした。

世界最大のコンピューターメーカーであるIBMは2008年から「Smarter Planet(地球を賢く、よりスマートに)」というビジョンを掲げており、その具体策のひとつである「Smarter City」では、都市をより良くスマートにしていく提案活動を行っています。

このベンチを兼ねた広告のプロジェクト名は、“People For Smarter Cities”。目を引く広告をきっかけに、自分の住む街をより良くしようとする人々を増やしていこうというプロジェクトです。

IBMとともにこの広告の制作を担当した「Ogilvy&Mather」の広報は、
「IBMの”人々の暮らしを便利にするために、世界をスマートにしよう!”というビジョンを受けて、わたしたちは単に美しいだけでなく、街と人々がよろこぶ機能を持つ広告をデザインしました。」と話しています。

広告の新たな可能性

IBM  & Ogilvy

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一般的な広告は、必要な情報をいかにわかり易く伝えるか、いかに目を引いて沢山の人に見てもらうかということに終始しがちで、あとは見てもらうのを待つだけという受け身の姿勢が多いもの。(もちろんその中でも最大限の工夫と努力をしているのですが)

IBM & Ogilvy

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それに対しこの広告は、パネルにカーブを加えるというほんの少しの工夫だけで、街の人に座る場を提供し、雨宿り出来る場を作り、バリアフリーのスロープにもなり、「ちょっとした工夫で生活はもっと良くなる」というメッセージを体現し、体験として直接伝えているのがすごい所。

見てもらうのを待つだけではなく広告が自ら人々に関わっていく、これまでの広告の枠から一歩も二歩も踏み出した新しい広告の可能性を感じました。

日常の中のヒント

動画はこちら。

普段の街の風景から街をより良くするヒントを得て、広告に活かしている様子が描かれています。
当たり前すぎて誰も気に留めていないようなことにこそ、アイディアの種が隠れているのかもしれませんね。

via:psfk