LOCAL GOOD STATIONで「博多織」について考える
以前コチラの記事で、福岡市内を中心に地域の持つさまざまな課題を解決していく市民参加型ウェブプラットフォーム「LOCAL GOOD FUKUOKA」についてご紹介しました。
その活動の一環として、持ち寄った地域の課題やテーマについて、直に顔を合わせみんなでアイディアや解決策を考えるリアルな場「LOCAL GOOD STATION」が、毎月第1火曜日に開催されています。
博多織とは
福岡の特産品のひとつに「博多織」があります。博多織とは、福岡の博多地区で特産とされる絹織物で、国が指定した福岡の伝統的工芸品です。
たくさんの細い経糸(たていと)に、太い緯糸(よこいと)を筬(おさ)という道具を使って強く打ち込むことで、主に経糸を浮かせて柄を織り出した、厚く張りのある丈夫な絹織物です。結んだ帯が緩まず、ほどきやすいという機能性から主に帯に利用されてきました。
江戸時代に福岡藩黒田氏が当時の将軍徳川家康に献上したことから、特に最上のものを「献上博多」と呼び、献上博多は福岡市地下鉄博多駅のシンボルマークにもなっています。
伝統工芸の持つ課題
博多織だけでなく伝統工芸全体がいま、担い手の減少や、めまぐるしく変化していく社会の中でどうやって伝統を守り引き継いでいくかという問題に直面しています。
SWINGSでは波佐見焼のピコピコゲーム皿、1616 / Arita Japan、スペースインベーダーマットなど、伝統工芸に恐れず新しい着目や発想、そしてアプローチを行うことで、伝統の技を活かしながらより魅力的なプロダクトに生まれ変わらせた実例を紹介してきました。
デザインという手法に限らず、みなで意見を出し合い、伝統工芸の問題を解決する方法を模索するという素敵な取り組みが、今回のLOCAL GOOD STATIONで行われます。
今回のテーマは「博多織」
『福岡マラソンを盛り上げる』、『買い物難民について』、『地方議会「見える化」』など、さまざまな課題をどう解決するかについて話し合われてきたLOCAL GOOD STATIONの今回のテーマは、「博多織…守るべき伝統文化、与えるべき極上逸品、攻めるべき訴求戦略」。
博多織がどういったものか、現在の状況などを知った上で、どんな課題がありそれを解決するにはどうするか、現役博多織職人の方を招いて、みんなで意見を交わしながら解決策を考えます。果たしてどのような解決策が出てくるのでしょうか。
そこにある“ワクワクする未来”
地域の課題を重く堅苦しく捉えるのではなく、そこを解決することによる“ワクワクする未来”、“シビックプライドをカキタテル挑戦”がある、という前向きな姿勢で考え取り組むこの活動。
地域の課題を「地域の問題」だけで終わらせず、自分のこととして何ができるか、どうしたらいいのかを考える機会があることで、自分の住む地域への認識や視点が変わり、より愛着が持てるような気がします。
今回のLOCAL GOOD STATIONは初めての祝日開催。これまで仕事などで参加が難しかった方も、コチラからお申し込みの上、この機会に参加されてみてはいかがでしょうか。
LOCAL GOOD STATION@StartupCafe
福岡市中央区今泉1-20-17 TSUTAYA BOOKSTORE TENJIN 3F
2015.11.3(祝・火) 19:00~
※要事前申込み