地域をデザインする「LOCAL GOOD FUKUOKA」

こんにちは、松本です。最近暑い日が続き、衣替えもさながらタンスから半袖を引っ張りだした感じです。

また先日は早速台風が近づき、雨と強風という事態。荒天の日はあまり外に出たくないですね。

身近な課題は多い

私事ですが、昨年引っ越したことで雨の日にはバスに乗ることが増えました。

バスに乗ると僕以外はほとんどが高齢者の方で、ある日のバスの車内で、乗り降りを苦労されている方がいたり、乗客が席に座る前にバスが発車してしまうような場面に出くわしました。

日頃から高齢化社会についてはほどほどに意識していたのですが、実は身近な生活のなかに色んな課題が増えているんだなと、この時ふと気づきました。

例えば帰り道がとっても暗いとか、道幅が狭く車いすが通りにくいとか、すごく些細なことですが、ご近所の方々にとってもわりと深刻な問題だったりするんじゃないかなと思います。

そんなことを感じているなか、5月12日(火)より、福岡市内を中心とした地域の様々な課題を解決していく市民参加型ウェブプラットフォーム「LOCAL GOOD FUKUOKA」のサービス提供がスタートしました。

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ここでは地域の課題を集め、そのデータをまとめて可視化するだけではなく、課題解決へ向けてのビジネス化や、寄付型サービス「クラウドファンディング」によりプロジェクト化し、課題を解決していくことを目的としています。

課題解決って難しい

5月12日(火)のスタート初日は、19時から福岡市中央区のTSUTAYA BOOKSTORE TENJINの3FにあるStartup Cafeでキックオフイベントが開催され、僕も参加してきました。当初予定していた60〜70名の定員を大幅に超えたおよそ120名が集まり、会場に入れなかった人たちはパブリックビューイングで参加されたようです。

前半は福岡市職員や主催者からの仕組みに関する説明とパネルディスカッション、後半はプロジェクトの紹介と交流会が行われ、盛り沢山な内容でした。

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このイベントを通して感じたことは、ただ課題を解決するだけでは本当の解決にならないということ。とっても根っこが深い内容ですよね。

地域課題をテーマに共感する仲間が集まり、そこでコミュニティが生まれ、コミュニケーションしていき、1回だけじゃなく、続けてコミュニケーションすることで一歩ずつ解決に近づいていくことがとても重要だと気づかされました。

活動するための資金づくり

これまでは地域の課題を解決するために、税金に頼ることが通例でした。

「LOCAL GOOD FUKUOKA」では、地域活動を支援するための仕組みとして前述の通り「クラウドファンディング」を取り入れています。

クラウドファンディングとは、ただ寄付するという行為ではなく、オンライン上で資金の出資や協力を募る仕組みで、支援してくれた人に何かしらのお返しをするということが特徴です。地域で動いている活動をオンラインで支援し解決していく、税金を使わない新たな資金づくりにも注目が集まっています。

すでにクラウドファンディングで進められているプロジェクトのなかで、奉仕活動や情操教育を行ってクラシック音楽に触れる機会を増やし、身近な音楽としてのカルチャーを作ろうとしている音楽家の活動を応援したものがあります。

今回のキックオフイベントでは、その音楽家の方々による演奏も行われました。

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ケーススタディより学ぶ

NPO法人AIPが平成20年に「天神・大名WiFi化計画/大名なう」というプロジェクトをはじめました。天神・大名地区で無線ネットワーク環境を構築することと、その地域のお店を利用した人がTwitterで「#daimyo」を付けてつぶやくという事業です。

お店に来たお客さんの反応を肌で感じることができると、店主たちにも好評だったようで、お客さんとの距離も近づき、実際に地域のイベントを開催したケースもありました。コミュニティが生まれ、つながることで、お店、お客さん(住民、観光客など)が一体となり、地域活性のきっかけになったそうです。

「LOCAL GOOD FUKUOKA」も市の職員と市民が同じ目線で地域課題に取り組み、環境をデザインしていくケーススタディとなるはずだと思います。「市民からはじまり、市民によって資金を作り、市民によって解決していく」という地域課題が自立していく未来も近いんじゃないかと、僕も少し心を踊らせています。

毎月定例会(第一火曜日を予定。改めて告知あり)を開いて課題を検討したり、プロジェクトの提案をみんなで考えたりもしていくようなので、ネットでの参加が難しい方はこの定例会に参加されるのもいいかもしれませんね。

皆で一緒に、環境を自らデザインするようなつもりで色んな課題に取り組んでみませんか?

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