公共空間の可能性を広げるWebサイト「公共R不動産」
公園や廃校、歴史的建造物など、自治体の持つ物件の中には一般の不動産市場には出回らない魅力的な物件が山ほどあります。
そんな公共空間と、それを活用したい人・企業をマッチングさせるWebサイト「公共R不動産」をご存知でしょうか。
新たなプラットフォーム
これまで公共空間の物件情報はあまり認知されておらず、一部の限られた人しかアクセスしていないという状況がありました。
また、市民や企業の方にとって、遠くの地の公共空間情報に触れる機会はありませんでした。
利用できる魅力的な公共空間は数あれど、そこを活用できていないという問題をクリアにするために始まったのが公共R不動産です。
使われなくなった、もしくは今後使われなくなる公共空間の情報を全国から集め、それを買いたい、借りたい、使いたいと思う市民や企業とのマッチングを行っています。
マッチングをはかるだけでなく、公共空間を再生した魅力的な活用例を全国から紹介したり、再生を行なうためのさまざまなノウハウや手法を蓄積し共有する場にもなるなど、公共空間活用の総合的なアーカイブの役目も果たします。
さまざまな企画
公共R不動産が1周年を迎えたことを記念して、公共R不動産が企画書を自治体に届けてくれるという、期間限定の無料サービスが現在行われています。(※終了時期は未定)
指定のアドレスに企画書を送ると、公共R不動産が全国から企画に合う自治体をピックアップし企画書を届けてくれるというサービスです。
また、2020年に開催される東京オリンピックに向けて、公園、ストリート、水辺、空き地などの公共空間を楽しく使い倒すためのコンテンツとスポンサーのマッチングをはかるプロジェクト「RePUBLIC TOKYO」も始動しています。
公共空間の可能性を広げる
実際にどんな風に公共空間が活用されているのでしょうか。
広島県尾道市にある「ONOMICHI U2」は元海運倉庫を再生した複合施設です。
サイクリングを楽しむ“サイクリスト”をメインターゲットに、ホテル、カフェ、ショップなどが入り連日賑わいを見せています。
東京にある元中学校を利用したアートセンター「アーツ千代田3331」や、廃校となっていた高校の体育館を活用した富山県の「氷見市役所」など、本来の用途とはかけ離れた使い方で輝きを取り戻した活用例は全国にたくさんあります。
自由な発想を持つ市民や企業から広く使い手を募集することで、公共空間の可能性を広げ活用していくことが可能になります。
ユニークで魅力的な国内外での活用例を見ているだけでも、さまざまなアイディアが浮かんでくるはず。気になる方は、ぜひ一度サイトをのぞいてみてくださいね。
公共R不動産
公共空間と市民・企業をマッチングする新たなプラットフォーム