新たな視点でファッションを切り取る雑誌「STUDY」

目を引くワンカラーの表紙にアイテムのイラストという、“ファッション雑誌”というには他のものと比べて異質な雰囲気を醸し出している「STUDY」。

現在2号まで発行されていますが、一体どんな雑誌なのでしょうか。

ファッションの“いま”を切り取る

STUDYは、「ファッションの“いま”を編集する」をテーマに、2014年1月にSTUDY編集長である長畑 宏明さんを中心に発足したプロジェクト、LIFTにより発行されているファッション雑誌です。

編集、アートディレクター、デザイナー、フォトグラファーなど、20代のメンバーを中心に制作され、これまでのファッション雑誌にはないストイックかつ面白い取り組みが散りばめられています。

ファッションのリアルを追求

引用元:LIFT 公式サイト

引用元:LIFT 公式サイト

例えば、独自のスタイルを持ち、ジャンルを問わず純粋にファッションを楽しんでいる人を取り上げた「パーソナルファッション」特集。

“リアルなファッションとはその人のパーソナリティに寄り添ったものなのではないか”という考えから、ひとりひとりのファッションの経歴や文脈をひも解き、独自のスタイルにたどり着くまでの道筋を明らかにしています。

ファッションに正解はなく、それぞれの人の持つバックボーンや考え方、選択の積み重ねにより自然と形成されるものこそが“その人のスタイル”であるという、ファッションの本質に触れる特集です。

引用元:LIFT 公式サイト

引用元:LIFT 公式サイト

毎号フューチャーされた1つのアイテムのイラストが表紙を飾ったり、通常の雑誌には欠かせない、クライアントによってディレクションされた広告主体のページが存在していないこともSTUDYの特徴。

1冊の本を通して本当に編集したいこと、読者に届けたいことのみで構成され、ファッションを切り口に多様性を肯定したこれまでにないアプローチの雑誌となっています。

自分だけのスタイル

引用元:LIFT 公式サイト

引用元:LIFT 公式サイト

企画の中心にモノではなくヒトを置き、そうすることで服が必要である理由を浮かび上がらせているSTUDY。

引用元:LIFT 公式サイト

引用元:LIFT 公式サイト

従来のファッション雑誌にありがちな、トレンドや提案の押し付けではなく、自分のスタイルは自分でつくるもの、自然と形成されていくものであるということに改めて気づかせてくれます。

取り扱い書店は限られていますが、福岡ではRethink Booksリブロ福岡天神店にて手に取れるほか、STUDY公式オンラインストアからも購入が可能。

今後は隔月での発売を目指すとのことなので、ファッションについてや自分について、定期的に見つめなおす良いきっかけになりそうですね。

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