2018年ドイツで運行開始!水素だけで走る列車
「Coradia iLint」

フランスの鉄道供給会社Alstomが、ドイツ国内で水素だけで走る列車「Coradia iLint」の運行を開始すると発表しました。

自然と共存

大容量高出力の水素燃料電池を搭載した通勤電車「Coradia iLint」。

世界の鉄道車両で2割以上のシェアを占める、フランスに本拠地を置く企業、Alstomが開発しました。

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2018年よりドイツ国内で運行を開始する予定で、「環境に優しい列車」として世界的に注目されています。

車ではすでに取り入れられている水素燃料電池ですが、列車では世界初の試みだそうです。

環境に優しいと言われる通り、水素燃料を酸素とともに燃焼させた電力エネルギーのみを用いて、排出するのはなんと“水だけ”。

Coradia iLintは、環境に害のない完全な「ゼロ・エミッション」車両のため、自然を大切にしている緑豊かなオランダやデンマーク、ノルウェーなどもかなりの関心を示しています。

パワーも負けない

「水素と酸素」と聞いただけでは「パワーがないのでは」と思ってしまう人もいるかもしれません。

ですが、定員数は300人で最高速度は時速140キロと、日本の身近にある通勤列車よりも速度があり、これまでの列車に負けないパワーも持ち合わせています。

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環境に良いだけではなく、走行中は車輪や車体の抵抗の音だけでかなり静かだということで、乗り心地も良さそうですね。

個人的に、駅のホームは電車の大きな音が響いて苦手ですが、列車自体が静かだととてもうれしいです。

今後のCoradia iLint

Coradia iLintはすでに多くの発注がされており、ドイツのニーダーザクセン州は、この電車をすでに14両も発注しているそうです。

開通までは安全面を考慮したテスト走行が行われ、ゆくゆくは国内にある4000両のディーゼル機関車と置き換えられていくとみられています。

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日本の列車も、蓄電池電車や豪華寝台列車、レストラン鉄道、足湯鉄道と、常にさまざまな視点からにぎわいを見せていますが、これからはCoradia iLintのように、より環境のことを考えたデザインが重要視される時代になりそうですね。