美しい色と日本の伝統が織り成す、アクセサリー美しい色と日本の伝統が織り成す、アクセサリー
福岡を拠点に活動している焼き物アクセサリーブランド「Nolism(ノリズム)」のデザイナー・ハヤカワカオリさん。大学在学中の2009年より焼き物でのアクセサリー制作を開始。日々、色と土に向き合いながら作品作りを続けています。
焼き物に魅了されて
焼き物との出会いは、佐賀大学在学中に遡ります。「文化教育学部 美術・工芸課程(現在の芸術地域デザイン学部)だったのですが、染色や木工…さまざまな実技を学んだ上で、焼き物の魅力に取りつかれてしまいました」と、ハヤカワさん。2年生からは窯芸専攻を選択し、それからの大学生活は焼き物一色だったといいます。
卒業後、1度は就職したものの焼き物への思いが捨て切れず、作家としての活動を再開。現在、作品を生み出し続けながら全国のイベントを飛びまわる日々が続いています。
色で溢れる作品たち
Nolismのアクセサリーは、美しい色彩と和を感じさせるデザインが魅力。その起源をハヤカワさんにうかがってみました。「焼き物とは切っても切り離せない和の文様ですが、私が惹かれたのは“家紋”でした。何百年も前に家系や家柄を表すために考えられたデザインがこんなにもかっこいいのか、と。しかも何千通りもの家紋があり、すべてデザインが異なっているんです。調べれば調べるほど家紋に魅了されて、自分の作品にも家紋のモチーフを取り入れるようになりました」。家紋はハヤカワさんの手によってアレンジされ、そこにインスピレーションで色をつけていく。そうすることで、和の雰囲気は残しつつも、どこかグラフィカルで現代的な作品が完成するのです。
「手を離れること」の意味
焼き物をつくる過程では必ず1度は「手を離れる」。それが焼き物作家にとってのよろこびのひとつなのだといます。「土で形をつくって色をつけて釜に入れる。その時点で私の手からは1度離れますよね。温度設定こそは自分でやりますが、釜から取り出した時によりよいものとなって私の手に戻ってくる感じがすごく面白いんです。」とハヤカワさん。
そしてもうひとつ。「作品を実際に購入していただいて、お客さまがファッションの一部として身につけた時に、その作品はようやく完成するんです。同じものを購入された方でも、それぞれの感性で身につけてくださる。その完成図を見るのが“アクセサリーを販売していてよかったな”と感じる瞬間です」と話す通り、手を離れることで思いもしなかった化学反応が起こったり、新たな発見をしたり、作家としてのやり甲斐やよろこびがそこに凝縮されているのかもしれません。
焼き物の魅力を伝えていきたい
ハヤカワさん自身が焼き物の魅力の取りつかれたように、今後も焼き物のよさをひとりでも多くの方に伝えていきたいと考えているのだそう。「私のブランドを通じて日常的に“焼き物”を意識してくれるようなとっかかりになればいいな、と考えています。例えば、いつも量産された食器を買っていた方も“たまには少しいい器を買ってみようかな”と焼き物の産地を訪れてみたり、作家に目を向けてみたり、そういう行動を促すような作品をつくり続けたらいいな、と思っています」。
焼き物と色に対するまっすぐで真摯な姿勢が伝わってくるハヤカワさんの作品。九州を中心としていくつかのセレクトショップでの取り扱いがあるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。また、出展イベントの情報はホームページで随時更新されているので、ぜひご覧になってみてください。
Nolism
福岡を拠点に活動しているデザイナー ハヤカワカオリさんによる、焼き物アクセサリーブランド
福岡を拠点に活動している焼き物アクセサリーブランド「Nolism(ノリズム)」のデザイナー・ハヤカワカオリさん。大学在学中の2009年より焼き物でのアクセサリー制作を開始。日々、色と土に向き合いながら作品作りを続けています。
焼き物に魅了されて
焼き物との出会いは、佐賀大学在学中に遡ります。「文化教育学部 美術・工芸課程(現在の芸術地域デザイン学部)だったのですが、染色や木工…さまざまな実技を学んだ上で、焼き物の魅力に取りつかれてしまいました」と、ハヤカワさん。2年生からは窯芸専攻を選択し、それからの大学生活は焼き物一色だったといいます。卒業後、1度は就職したものの焼き物への思いが捨て切れず、作家としての活動を再開。現在、作品を生み出し続けながら全国のイベントを飛びまわる日々が続いています。
色で溢れる作品たち
Nolismのアクセサリーは、美しい色彩と和を感じさせるデザインが魅力。その起源をハヤカワさんにうかがってみました。「焼き物とは切っても切り離せない和の文様ですが、私が惹かれたのは“家紋”でした。何百年も前に家系や家柄を表すために考えられたデザインがこんなにもかっこいいのか、と。しかも何千通りもの家紋があり、すべてデザインが異なっているんです。調べれば調べるほど家紋に魅了されて、自分の作品にも家紋のモチーフを取り入れるようになりました」。家紋はハヤカワさんの手によってアレンジされ、そこにインスピレーションで色をつけていく。そうすることで、和の雰囲気は残しつつも、どこかグラフィカルで現代的な作品が完成するのです。
「手を離れること」の意味
焼き物をつくる過程では必ず1度は「手を離れる」。それが焼き物作家にとってのよろこびのひとつなのだといます。「土で形をつくって色をつけて釜に入れる。その時点で私の手からは1度離れますよね。温度設定こそは自分でやりますが、釜から取り出した時によりよいものとなって私の手に戻ってくる感じがすごく面白いんです。」とハヤカワさん。そしてもうひとつ。「作品を実際に購入していただいて、お客さまがファッションの一部として身につけた時に、その作品はようやく完成するんです。同じものを購入された方でも、それぞれの感性で身につけてくださる。その完成図を見るのが“アクセサリーを販売していてよかったな”と感じる瞬間です」と話す通り、手を離れることで思いもしなかった化学反応が起こったり、新たな発見をしたり、作家としてのやり甲斐やよろこびがそこに凝縮されているのかもしれません。
焼き物の魅力を伝えていきたい
ハヤカワさん自身が焼き物の魅力の取りつかれたように、今後も焼き物のよさをひとりでも多くの方に伝えていきたいと考えているのだそう。「私のブランドを通じて日常的に“焼き物”を意識してくれるようなとっかかりになればいいな、と考えています。例えば、いつも量産された食器を買っていた方も“たまには少しいい器を買ってみようかな”と焼き物の産地を訪れてみたり、作家に目を向けてみたり、そういう行動を促すような作品をつくり続けたらいいな、と思っています」。
焼き物と色に対するまっすぐで真摯な姿勢が伝わってくるハヤカワさんの作品。九州を中心としていくつかのセレクトショップでの取り扱いがあるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。また、出展イベントの情報はホームページで随時更新されているので、ぜひご覧になってみてください。
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