「KIGI EXHIBITION in FUKUOKA」で探る、現在進行形のKIGIの魅力

植原 亮輔さんと渡邉 良重さん、2人のアートディレクターからなる「KIGI(キギ)」。

KIGIの西日本初の個展が、天神・イムズにある三菱地所アルティアムにて12月12日(土)〜1月17日(日)まで開催されています。

1本ずつ丁寧に

レースペーパーのアートワーク Y.Watanabe

レースペーパーのアートワーク Y.Watanabe

デザインの楽しさを伝えるべく生まれたプロダクトブランドD-BROSをはじめ、さまざまな企業のパッケージデザイン、広告デザインや、ほぼ日刊イトイ新聞とコラボレーションしたアパレルブランド「CACUMA」、今年の7月には東京・白金にオリジナルショップ&ギャラリー「OUR FAVOURITE SHOP」をオープンするなど、幅広いジャンルで活躍されているお2人。

KIGIという名前には、クリエイティブを木にたとえ、1本ずつ丁寧に育て、やがては森にしていきたい、という思いが込められています。

プライベートワークとKIKOF

本展では、滋賀県の伝統工芸の技術者たちと共同開発したプロダクトブランド「KIKOF」の商品や、これまでギャラリーや美術館などで発表してきたプライベートワークが展示されています。

作品毎に仕切られた小部屋では、プライベートワークの世界観を堪能できるように工夫がなされています。

KIKOF(2014) R.Uehara&Y.Watanabe

KIKOF(2014) R.Uehara&Y.Watanabe

また、KIKOFのポスター、グラフィック&プロダクトデザイン、マーク&ロゴタイプは2015年度東京ADC賞のグランプリを受賞し、先日授賞式が行われたばかり。

伝統工芸の技術者たちとの試行錯誤の末に生まれたKIKOFの商品を、インスタレーションとして広い空間で展示しています。

是非じっくり味わってみてください。

7ヶ所で同時開催

今回はさまざまな関連イベントも企画されています。

1つ目は、アルティアムを飛び出し、福岡の魅力的な7つのお店で開催されるサテライト展示。

somewhere

作品の展示やプロダクトの販売、OUR FAVORITE SHOPの期間限定ショップなど、それぞれのお店の空気感に合ったアプローチで開催されています。

7つのサテライト会場と展示内容は以下の通りです。

アートショップ ドットジー(アルティアム併設ショップ)
日時:12月12日(土)〜1月17日(日) 10:00〜20:00
場所:福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F 
内容:D-BROSをはじめとするプロダクト、オリジナル商品、書籍などを販売しています。

WEEKS GALLERY/B・B・B POTTERS
日時:12月12日(土)〜12月25日(金) 12:00〜18:00 ※最終日は16:00まで
場所:福岡市中央区薬院1-8-8WEEKS BLD2・5F
内容:5Fギャラリーでは商業デザインの展示、2FショップではKIKOFやD-BROSといった商品を販売しています。

TSUTAYA BOOK STORE TENJIN
日時:12月12日(土)〜1月17日(日) 10:00〜翌4:00
場所:福岡市中央区今泉1-20-17TSUTAYA BOOK STORE TENJIN 2F
内容:D-BROSのフェア、2Fカフェスペースでは最新のKIGI作品集の出版記念展示をしています。

SOMEWARE
日時:12月12日(土)〜1月17日(日) 12:00〜19:00 ※水曜定休
場所:福岡市中央区薬院1-12-19ロマネスク薬院第2-103
内容:東京・白金にあるKIGIが運営する「OUR FAVOURITE SHOP」のポップアップショップが期間限定で登場しています。

marcello
日時:12月12日(土)〜1月17日(日) 13:00〜20:00 ※水曜・木曜定休
場所:福岡市中央区警固3-1-27
内容:KIKOFの販売のほか、12月12日(土)〜20日(日)はmarcelloの空間構成による特別展示もあります。

万(よろず)
日時:12月12日(土)〜1月17日(日) 15:00〜翌2:00 ※日曜定休
場所:福岡市中央区赤坂2-3-32赤坂MOKUZO 1F
内容:KIKOFの器を使ったお茶のサービスと、本展の開催を祝した特別メニューを展開しています。

papparayray
日時:12月12日(土)〜1月17日(日) 11:30〜18:00 ※木曜・金曜定休
場所:福岡市中央区赤坂2-2-22
内容:会期中のみD-BROSのフラワーベースを使った空間が広がっています。

2つ目はスタンプラリー。

すべての展示会場にはスタンプが設置されており、スタンプを5つ以上集めると、本展のポスターデザインをモチーフとしたバッジが貰えます。

3つ目は、雑誌BRUTUSなどの編集を手掛ける伊藤総研さんが聞き手となり展示最終日に行われる「KIGI(植原亮輔・渡邉良重)クロージング・トーク」。

トーク終了後には、本展に合わせ製作されたマガジンタイプの作品集、「KIGI_M」の出版を祝したサイン会も行われます。

平面にも立体にも

本展・サテライト展を含め、グラフィックデザインを軸に、柔軟な発想とデザイン力で平面と立体を自由に行き来し、グラフィックの新しいあり方を模索し続けているお2人の、“いま”を知れる展示となっています。

クリエーションを心から楽しんでるお2人の作品に触れることで、グラフィックデザインの新たな可能性に気付けるのではないでしょうか。

week_gallery

WEEKS GALLERYで行われるクライアントワークを中心とした展示のみ、12月25日(金)が最終日となっているのでご注意くださいね。

Related Posts