新たなフォントによる「YouTube」のリブランディング

動画共有サイト「YouTube」は、今年で設立12周年を迎えました。「YouTuber(ユーチューバー)」という、YouTubeに独自のコンテンツを投稿し広告収入を得る新しい職業まで誕生し、小学生の間ではここ数年“将来なりたい職業”の上位に登場するほど、YouTubeは、いまや私たちの生活の中で“当たり前”の存在になりつつあります。

YouTubeを表現したフォント

引用元:YouTube TV 公式サイト

引用元:YouTube TV 公式サイト

今年4月、新たにリリースされたのは「YouTube TV」。ケーブルのいらないライブTVとしてリアルタイムにデバイスでテレビ番組を視聴できるだけでなく、容量無制限で9ヶ月間の保存が可能なクラウドDVR(デジタルビデオレコーダー)機能も搭載。いくつかのプランがあり、月額35ドルのプランでは、家族アカウントを6つまで持つことができます。

引用元:Saffron 公式サイト

引用元:Saffron 公式サイト

残念ながら現段階では日本未展開のサービスですが、ご紹介したいのは、このサービスのためにつくられた「YouTube Sans」という新たなフォント。

引用元:Saffron 公式サイト

引用元:Saffron 公式サイト

YouTubeのUXチームとともに、世界的に活躍するブランディング企業「Saffron」が開発を担当しました。

引用元:Saffron 公式サイト

引用元:Saffron 公式サイト

赤い背景に白い三角の再生マークが描かれた、YouTubeのアイコンを再描画するところからはじまりました。プレイボタンの丸みからとった大胆な曲線と矢印の角度を取り入れた鋭いエッジは、そのコントラストによりお互いを引き立たせています。

シンプルでいて個性的、親しみやすさも併せ持つ、さまざまなエンターテイメントを提供し続けるユーザーフレンドリーなYouTubeをそのまま表現したようなフォントです。

互いを引き立たせるための“対比”

引用元:Saffron 公式サイト

引用元:Saffron 公式サイト

YouTubeを表現しながらも、YouTube TVでのみ使用されているYouTube Sans。

新サービスだけのためにオリジナルフォントをつくることで、YouTubeとは違うサービスであることを印象づける一方、フォントの随所にYouTubeのモチーフである「再生ボタン」の特徴を取り入れることで、動画共有サービスのライバルともなりうるライブTV視聴サービスにおいて、YouTubeの存在をも印象づけているのでは、と感じます。

引用元:YouTube 公式サイト

引用元:YouTube 公式サイト

最近はYouTubeのUIも、より動画を引き立たせるシンプルで機能的なデザインにアップデートされました。YouTubeのロゴとアイコンも、小さい画面でもより見やすいよう更新されています。

12年を迎えてもなお、進化し続けているYouTube。利用される際には、メインコンテンツの動画だけでなく、その周りにも視線を向けてみてはいかがでしょうか。

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