Webアクセシビリティの重要性

近年、技術の発展により、あらゆる場面、あらゆる環境でWebを閲覧することが増えてきましたが、何かの条件でWebサイトから欲しい情報を得られなかった、といったことはありませんか?

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誰もがどのような状況・条件にあっても等しく情報にアクセスできるようにしよう、というのがWebアクセシビリティです。

Web業界ではWebアクセシビリティという単語を聞く機会が増えたように思います。しかしながら、具体的になぜそれが必要なのか、メリットは何なのかが分からない、という声もよく耳にします。

そもそも、Webアクセシビリティとは何なのでしょうか。

Webアクセシビリティとは?

Webアクセシビリティとは「老若男女問わずすべての人が等しく、どのような状況にあっても情報にアクセスできる」ことを目指したものです。

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そのため、Webアクセシビリティに対応するということは、アクセスできる人の増加、ユーザー体験の改善・向上につながります。また同時に、マシンリーダビリティを向上させる、という面も持つことから、SEO対策にもつながります。

2016年4月から障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)が施行され、自治体サイトでは対応義務、一般企業サイトでは努力義務が規定されました。

海外ではより厳しく規制されている国も多く、今後さらに対応が求められるようになっていくでしょう。

Webアクセシビリティは難しい?

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Webアクセシビリティに抵抗感がある、難しそうだ、という意見をよく聞きます。

確かに、一見すると特殊な対応や、実際に難しい対応を必要とするケースもあります。しかし難しい対応ばかりではなく、アプローチの中には普段の対応がそのままWebアクセシビリティ対応になっていることも多くあります。

Webサイトのすべてを一気にWebアクセシビリティ対応するのではなく、無理せずできることから1つ1つ行っていくということも大切です。

その他にも、Webアクセシビリティを難しく感じる要因として、プロジェクトメンバー間で具体的なWebアクセシビリティの対応方針や内容を共有できていない、ということも挙げられるかと思います。方針がないと、どこまで対応すれば良いのか分からずいつの間にか覆ってしまう、といったことが起こり得ます。

きちんと共通の認識を持ち、方針に沿って対応すればさほど難しいと感じることはないのではないかと思います。

ゴールと基準

Webアクセシビリティには一定の基準を定めた規格があります。

W3Cが定めた「Web Content Accessibility Guideline 2.0(WCAG)」と、WCAG 2.0を元に作成された日本の工業規格である「JIS X 8341-3:2016」です。

これらの規格の達成基準には3つのレベル(A、AA、AAA)が設定されているため、このレベルが一つのゴールとなるのではないかと思います。

しかしながら、Webアクセシビリティは1度基準を満たせば良いというわけではなく、継続して基準を保つこと、さらに良くしていくことが重要です。

Webアクセシビリティの具体的な対応内容などについては下記書籍をオススメします。

・「デザイニングWebアクセシビリティ – アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ」(太田 良典・伊原 力也 共著/ボーンデジタル出版)
・「コーディングWebアクセシビリティ – WAI-ARIAで実現するマルチデバイス環境のWebアプリケーション」(ヘイドン・ピカリング 著/太田 良典・伊原 力也 監修/ボーンデジタル出版)

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「World Wide Web(WWW)」の発明者であるティム・バーナーズ・リーさんは、「Webの本質はアクセシブルである」と言っています。

その本来の姿に近づいて、より多くの人が恩恵を受けられる、そんなWebサイトを増やしていきたいですね。