「mikketa」が提案する、発見すること・工夫すること
「mikketa」は、そのままではゴミになってしまうような余り糸や布の切れ端、糸巻きの芯などに新たな商品としての息を吹き込むデザインプロジェクトです。
mikke × ta
岐阜県に拠点を構え高品質な衣料用生地を製造し続けている生地メーカー「三星毛糸株式会社」(mikke)と、既存の素材を組み合わせ新しい素材作りにも挑戦している建築・デザイン集団「TAB」(ta)のコラボレーションにより誕生しました。
発見して、工夫する
製造過程の流れにおいて見過ごされてきたものの中に可能性を「mikke(発見)」し、デザインを「+α(工夫)」することでそのものに新たな価値を生み出していきます。
さまざまな色糸を手作業でバランスを見ながら配置し、和紙やアクリルにとじ込めた素材を使用し、椅子やランプシェード、折り紙、ドキュメントケースといった生活を彩るプロダクトをつくっています。
糸の巻き芯を使用したプロダクトは、カットする長さを変えることでペンスタンドや小物入れになります。
生地の製造業に関わる人だけが知っている、カラフルな巻き芯の柄を活かした商品です。
ひらめきの言葉
「見っけた(見つけた)!」は、きっと誰しもが小さい頃に親しんでいた、ひらめきの言葉。
「こんなものがあったらいいな」と思う商品がたいてい既に存在している現代では、自分で想像し、考え、工夫してつくるという体験が不足しているのかもしれません。
mikketaでは完成品を届けるのではなく、ユーザーが自分で組み立てたりカスタマイズできるような余白を残すことで、プロダクトを通して発見すること・工夫することの面白さを提案しています。
実際に“発見・工夫”を体験してもらえるよう、お店でのワークショップや、岐阜の工場の見学ツアーなども行なっていくそうです。
そのままでは廃棄されてしまう糸や糸巻き芯が、こうして魅力的な商品として生まれ変わっているという背景を知ることで、自分だったらどんな工夫ができるだろうと、身近なものに対して考え、工夫するきっかけになればいいですね。
mikketa
そのままでは捨てられてしまうものの価値を発見し、価値をプラスしていくデザインプロジェクト