「じょうずなワニのつかまえ方」で、書体の知識と雑学を身につける
文字の見本帳としての役割を持ちながら、幅広いジャンルの知識がつめ込まれた本、「じょうずなワニのつかまえ方」をご存知でしょうか。
初版発行は1986年
グラフィック・デザインに携わる方や、日本語書体が好きな方の中では有名な「じょうずなワニのつかまえ方」。
これは、ロンドンを拠点とするリサーチャー、ライター、エディター、デザイナーなどからなるグループ、「The Diagram Group(ダイアグラムグループ)」が手掛け、日本では1986年に株式会社主婦の友社から出版されました。
“いまは無用の知識でもいつか必ず役に立つ!”という内容に加え、初版では国内の主要なフォントベンダーが出しているさまざまな書体を駆使し、項目ごとに書体や級数を変えて組んだ、文字の見本帳としての機能を持っています。
再編集されたWeb版
株式会社モリサワのサイトでは、あらゆるモリサワフォントを駆使して再編集されたWeb版が公開されています。
盛りだくさんの内容は、なんと全259ページ!
多彩なレイアウトはもちろん、各項目ごとに異なる書体が使用され、どこにどの書体を使用しているのかが同じページ内に表記されているので、実際の使用イメージが湧きやすく文字の見本帳として活躍してくれます。
役立つものから役に立たないものまで
タイトルにもなっている「ワニをつかまえる方法」をはじめ、「ヨーグルトの作り方」、「巨大なピラミッドの作り方」、「ピンポン玉のへこみを直す方法」、「宇宙遊泳の仕方」など、生涯使うことのないようなものから、日常生活に役立つものまで幅広い知識が詰まっている「じょうずなワニのつかまえ方」。
1999年には、扶桑社文庫より再編集された文庫本が、2014年には主婦の友社より、モリサワ・パスポート2013新書体を掲載した“21世紀版”が刊行されています。
面白い雑学を楽しみながら書体に親しめる他にはないこちらの本、ぜひ一度ご覧くださいね。
じょうずなワニのつかまえ方
文字の見本帳としての機能を併せ持つ、幅広い知識が満載の雑学本