祖母に向け開発された“生活の質”を改善するアプリ「GreyMatters(グレー・マターズ)」「GreyMatters(グレー・マターズ)」
認知症患者とその介護者や家族に向けたインタラクティブなiPad専用アプリ「GreyMatters(グレー・マターズ)」。
イラストやグラフィックなどの平面デザインを学べるニューヨークの美術大学、スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業のグラフィックデザイナー Jenny Rozbruchさんが、卒業プロジェクトで開発したものです。
生活の質
GreyMattersは開発者のJennyさんが、脳血管性認知症である祖母の“生活の質”を改善するために取り組んだプロジェクトから誕生しました。
認知症には、認知症の半分以上を占めるアルツハイマー型認知症や、レビー小体型認知症、脳血管性認知症など様々な種類があり、個人差はありますが年々記憶力や認識力の低下がみられ、社会生活に支障が出てくる状態を「認知症」と言います。
この動画を見ると、認知症患者の方と前向きに向き合っていこうと思えてきます。Jennyさんの祖母の楽しそうな表情に釘付けです。
見て聴いてたどる
GreyMattersは、iPad専用アプリとして無料ダウンロードが可能です。
動画にもあるように、このアプリでは認知症患者の思い出の写真や音楽など、生涯を振り返ったライフストーリーをアプリに落とし込み記憶を見える化し再現しています。そうすることで、これまでの長期記憶やコミュニケーション能力が刺激され、楽しい瞬間をたどることができます。
「昔はこうだったんだよ〜」と言葉で伝えるのではなく、実際に当時の写真や音楽などを見て聴くことにより鮮明な記憶がよみがえります。思い出を形に残し共有することの大切さがわかりますね。
さらに、ライフストーリーを楽しそうに見ている元気な姿をその場で動画撮影し、離れて暮らす家族に共有できる機能も備わっています。
向き合うことの大切さ
認知症患者にとって一般的な“普通の生活”を送ることが困難な場合があります。記憶力の低下により、最近の出来事を覚えることが難しくなるため、料理をしたかも、ご飯を食べたかも、少しずつわからなくなってしまいます。
私の祖母も認知症患者です。一緒に暮らしていると「どうしてわからないのかな。」と思うこともたくさんあります。しかし、一番悩んでいるのは思い通りにできない認知症患者本人だと思います。
積極的に話しかけると、思い出話や苦労話、過去の細かいシーンまで教えてくれ、その間とても活き活きとしています。
Jennyさんの祖母もきっと“自分のために考えてくれたことだ”とわかっていると思います。Jennyさんのように前向きに対応していきたいなと思いました。
少しでも多くの認知症患者の方に楽しい生活を送って欲しいですね。
GreyMatters(グレー・マターズ)
認知症患者と介護者や家族に向けたインタラクティブなiPad専用アプリ
無料ダウンロード可能
認知症患者とその介護者や家族に向けたインタラクティブなiPad専用アプリ「GreyMatters(グレー・マターズ)」。
イラストやグラフィックなどの平面デザインを学べるニューヨークの美術大学、スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業のグラフィックデザイナー Jenny Rozbruchさんが、卒業プロジェクトで開発したものです。
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認知症には、認知症の半分以上をしめるアルツハイマー型認知症や、レビー小体型認知症、脳血管性認知症など様々な種類があり、個人差はありますが年々記憶力や認識力の低下がみられ、社会生活に支障が出てくる状態を「認知症」と言います。
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GreyMatters(グレー・マターズ)
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