伝統と現代のデザインが織りなす「竈門神社」の新たな魅力
年始の初詣、受験シーズンのお守りなど、この時期はいつもより神社が身近にある季節ですね。
福岡の太宰府市にある「宝満宮竈門神社(かまどじんじゃ)」は、デザイン的な視点から見ても、とてもオススメな神社です。
竈門神社とは
縁結びや方除け、厄除けの神様として信仰されている竈門神社。福岡市内から車で約40分、電車とバス利用では1時間半弱で行くことができます。
九州でもっとも登山者が多いと言われている宝満山のふもとに位置し、自然豊かな神社のため、桜や紅葉の名所としても親しまれています。
山の姿が“カマド”の形に見えるといわれていることから、宝満山は別名「竈門山(かまどやま)」と呼ばれており、神社名もそれに由来しています。
豪華な立て替えプロジェクトメンバー
創建1350年の歴史を持つ竈門神社は、2012年に社務所・参集殿を新築しました。立て替えプロジェクトの参加メンバーにはとっても豪華な面々が。
建築は日本各地の神社建築を数多く手掛けられている種村 強さん。
社務所の一角にあるお札・お守り授与所は、世界的に活躍されているインテリアデザイナー、WONDERWALLの片山 正通さんがインテリアデザインを担当。
授与所の曲面を多用した形状は、かまどをイメージし、かまどを中心に人が集まりコミュニケーションの場となるようデザインされたそうです。
天井や壁には、竈門神社のご神紋である桜紋を取り入れ、一面に桜模様が施されています。
社務所の展望テラスにあるベンチとチェアのデザインを手掛けたのは、シンプルを追求したモダンデザインを得意とするプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンさん。
御影石を素材に用いて重厚感がありながら、ベンチ、チェアともに座面が回転する回転椅子となっており、意外性も楽しめます。
「100年愛される建物」に
「100年愛される建物」をコンセプトに、新しく生まれ変わった竈門神社。
伝統的な神社建築と現代的なデザインが混ざりあい新たな魅力が生まれています。
その他にも、晴れ晴れとした心穏やかな毎日を願う「てるてる晴れ守り」や、福岡を拠点に広く活躍されている鹿児島 睦さんの絵付けによる絵馬など、小物も素敵なものが多く、デザインの視点から見ても楽しめること間違いなし。
春を感じることが少しずつ増えてくるこの時期。お出かけ先のひとつとしてチェックされてみてはいかがでしょうか。
宝満宮竈門神社
福岡県太宰府市内山883
縁結び、方除け、厄除けの神様として広く親しまれている神社。