シンプルな機能でスマートな運転。自転車用ナビゲーション「BeeLine」
ロンドンで生まれた自転車用ナビゲーション・デバイス、「BeeLine」。
デザインを手がけたのは、これまでも、先割れスプーンの「トライテンシル」や、DIYコンピューター「Kano」など面白いアイディアを形にしてきたJohn Marshallさん。アイディアが生まれてから、2年間の期間を経て、ようやく今年の8月に製品化します。
スマートなモデル。スマートな運転。
オシャレでかっこいい腕時計のようなデザインのBeeLine。
Mark JennerさんとTom Putnamさんが開発した、「使いやすい」をテーマにした自転車好きのためのナビゲーション装置です。
本体である時計板のようなディスプレイ部分に、シリコン製のバンドが付属しています。このバンドで自転車のハンドル周辺に巻き付けるように取り付けることが可能です。
BeeLineアプリは、Googleマップと連携しており、アプリ内で目的地を入力することで、BeeLine本体のディスプレイに目的地への矢印と直線距離が表示されます。さらにどこかを経由して行きたいときは、アプリ内で好きなだけポイントを追加することもできます。
「オシャレだから高そう」と思いきや、およそ¥7,000とお手頃な価格でとても驚きました。自分の自転車にも付けて、ちょっと行ったことのないところに出かけてみたくなりますね。
現在、公式サイトより予約注文を受付中です。
「極めてシンプル」な機能
アイディアのベースとなったのは、「情報が少ないほど、人は自由になれる」という考え方です。
まさにそのアイディアから生まれたBeeLineを構成するのは、3つのセンサー(ジャイロスコープ、加速度計、磁力計)、Eペーパースクリーン、Bluetoothチップ、バッテリーという必要最低限のパーツのみ。
表示モードは、ナビゲーション画面のほかに時計、バッテリー残量、速度表示の3パターンという、「極めてシンプル」な機能のみを取り入れたデザインとなっています。
BeeLineチームは、このナビゲーションモデルを“fuzzy navigation”と呼んでいます。
fuzzyには「ふわふわした・曖昧な」という意味があるようで、角を曲がるとページが切り替わるといった明確な機能を与えないことで、自転車を愛用する人々に冒険と楽しさをそれぞれに感じてほしいという思いが込められているようです。
先日日本でも配信がスタートした「ポケモンGO」でも問題として取り上げられていますが、スマホをいじりながら歩く、運転するといった社会問題がここ数年でとても増えたように感じます。
BeeLineは、事前に目的地を入力するため、運転時にはディスプレイ上の矢印を「チラッ」っと確認するだけ。
何でも便利になってきた時代に、あえてシンプルな製品を生み出したのには深い意味があるように感じます。
BeeLine
シングル £49.99(およそ¥7000)
ツインパック £94.99(およそ¥13,000)