ブランドイメージとブランドアイデンティティの違い
「ブランドイメージ」と「ブランドアイデンティティ」の違いについて、正確に把握していますか。よく混同されるこの2つの違いを正しく理解することで、自社のブランディングの課題が見えてきます。
ブランドイメージとは
ユーザーや社会がブランドに対して持つイメージを「ブランドイメージ」と呼んでいます。例えばAppleなら「シルバー、洗練、クール」、シャネルなら「パリ、クラシック、黒」などブランドイメージはロゴマークの色や雰囲気などブランドに関するすべてに及びます。
ブランドイメージはあくまでユーザーの頭の中にある「イメージ」なので個人によって差があります。 そうした多少の認識の相違を含め、ユーザーが共通して持つ「印象」とも言い換えることができるでしょう。しかし、それでもおおむね万人が同じブランドイメージを持っているならそれこそブランディングの成果だと考えることができます。
ブランドアイデンティティとは
また他方では「ブランドアイデンティティ」という言葉も、ブランディングでは頻出するキーワードです。「ブランドイメージ」がユーザーや社会といった消費者のものであることに対して、「ブランドアイデンティティ」はブランドのオーナー側が保持する概念です。他のブランドとの違いは何なのか。そのブランドの魅力はどこにあるのか。ブランドそのものの持つ独自性を作り手側から定義します。
なかでも、ブランドコンセプトやステイトメント、クレド、スローガンなど言語によって示される独自性は「バーバルアイデンティティ」と呼ばれています。また、ロゴマークやパッケージ、その他の販促ツールなど視覚的なアプローチで示されるブランドの独自性は「ビジュアルアイデンティティ」に分類されます。
顧客と企業を結ぶ点「タッチポイント」を活用して「バーバルアイデンティティ」と「ビジュアルアイデンティティ」によっていかにうまくユーザーにブランドの独自性を伝えることができるか。ブランディングとは、まさしくそんな作業で、これが「ブランドコミュニケーション」という考えにつながります。
ブランドが目指すべきゴール
ブランドイメージとブランドアイデンティティがもしかけ離れていれば、「ブランドオーナーの意図がユーザーに伝わっていない」ということです。見え方を変えるには、見せ方を変える必要があります。言葉やデザインを整えてブランドの本質を伝えられるよううまく軌道修正すれば、今までより速く、たくさんの方にブランドの魅力をわかってもらえるはずです。そのためにもブランディングが必要という流れになりますが、ブランディングに終わりはありません。ロゴマークやホームページはあくまで手段であって、本来の目的はもっと別にあるはずです。
「つくって終わり」ではなく継続してブランドを育てていくこと。理想は、ブランドイメージとブランドアイデンティティが一致することです。そのゴールに向かってブランドイメージを構築していくのがブランディングの役割だと言えます。
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まずは御社のブランドアイデンティティとブランドイメージのギャップについて、現状調査を始められてはいかがでしょうか。ブランコはホームページの作成やリニューアル、ウェブ広告の展開を見据えた戦略的なブランディングを得意としています。どうぞお気軽にお問合せくださいね。