オランダで愛され続けているアニメ「あひるのクワック」

こんにちは、ナナです。私はオランダ出身ですが、実は6歳の頃から日本のアニメと一緒に育ちました。

憧れのセーラームーン

当時はセーラームーンを見るために早起きして、敵と戦ったり仲間を探したりタキシード仮面と恋に落ちたりする様子を観ながらワクワクしていました。

例えトラブルがあって落ち込んでも、何度でも立ち上がって信じるもののために戦う彼女の姿は、強い女性として私の憧れの存在でした。

オランダでもアニメのことは「アニメ(Anime)」と呼びますが、それが日本で作られたアニメーションのことを指す単語だと知ったのは10代前半の頃でした。

オランダの有名なアニメ


オランダ人が作ったアニメがいくつあるのかを調べてみましたが、意外と少なかったです。そんなオランダのアニメの中で、最も有名なものは「Alfred J. Kwak(小さなアヒルの大きな愛の物語 – あひるのクワック)」だと思います。

このアニメは、オランダの作家であるHerman van Veen(ヘルマン・ヴァン・ヴェーン)原作の舞台劇が元になっています。放送協会「VARA」とテレビ局「telecable Benelux B.V.」、そして日本の「テレビ東京」という3社の共同で制作されたそうです。

子供たちに伝える“世界の今”

この「あひるのクワック」は子供向けのアニメですが、皆さんが想像するよりも、大人向けな内容で悲劇的なテーマを扱っています。主人公たちは社会的・政治的な問題に立ち向かって、友情を深めていきます。

人種主義、アフリカの飢餓、第二次世界大戦、イスラエルの対立など非常にシリアスな問題を子供たちに伝えるような内容です。

なおキャラクターデザインは、ディズニーアニメも手がけているHarald Siepermann(ハロルド・ジッパーマン)、プロデュースは、のちにムーミンのアニメを手がけたDennis Livson(デニス・リブソン)。そしてアニメーションのすべての部門で、それぞれ日本人が少なくとも1人は担当していたようです。


日本とオランダのアニメには大きな違いがあります。それはオランダのアニメよりも日本のものの方がより多く制作され続け、時間が経っても世界中の人々に影響を与え続けているということです。

でも「あひるのクワック」は当時とても大きな影響を持っていたし、今でもお気に入りのアニメとしてたくさんの人々の心に残っていると思います。

オランダアニメ業界の未来

日本でもオランダでも人気のアニメと言えば、ポケモン、アバター伝説の少年アン、アルプスの少女ハイジ、スタジオジブリ作品など。オランダのアニメはこのように海外から輸入したものが多く、アニメ業界の主な役割はそれを紹介、発信することのようです。

残念ながら、今のオランダのアニメ業界は日本やアメリカのように大きくはありません。でも将来的にオランダやヨーロッパ各国でも、もっと色んなアニメを楽しめるようになったらいいなと思っています。

原文はコチラ

日本語版翻訳:舘 紗也子