将棋の面白さを手軽に体験。アートな将棋駒「大明駒」

グラフィックデザインを中心に、広告キャンペーン、Web、装丁やグッズデザインなど幅広い業務を行うFUNDAMENTの代表 稲葉 大明さんによってデザインされた「大明駒」。

将棋=難しいというイメージを払拭

01_780

「将棋」というと、知識や経験のない方たちや海外の方にとっては、難しいものだという先入観が先行し、なかなか手を出せないもの。そんな方たちにも手軽に将棋の面白さを体験してほしいと思い考案されたのが、2016年グッドデザイン賞を受賞した「大明駒」です。

見ての通り、将棋ならではの難しい漢字は書かれておらず、金・銀・黒の三色を使ったグラフィカルの塗装が施されているのみ。

図柄が表す意味とは…

そのデザインには、ただのアートではない意味がありました。

02_780

将棋を指すにあたって覚えるのに苦労するのが、8種の駒がすべて異なる動きをするという点。大明駒は図柄がそのまま各駒の動きを表しているので、通常の駒の名前と動きを覚える前の段階でも容易に将棋を指すことが可能になっています。また、初心者が見落としやすい相手側の動きも視覚的に把握できることで読みがしやすく、将棋の楽しみにより早く触れられるという利点も。また、海外の方にも楽しんでいただきたいという思いから、ユニバーサルなデザインになっています。

03_780

デザインだけではなく、素材にもこだわりが。駒木地には、将棋の町・山形県天童市産の駒を使用し、一駒ひと駒丁寧に手塗りで着色されています。「将棋の雰囲気から離れすぎないよう、なるべくシンプルにデザインしました。やはり、将棋に興味を持ってもらうのが目的なので、将棋の持つ和の部分は壊さないようにと考えました」と稲葉さん。

和の雰囲気を保ちながらも、部屋のインテリアとして飾っておきたくなるようなアートな要素を兼ね備えた「大明駒」。将棋の敷居を低くしてくれることは間違いありません。