ホテル型アートフェア「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2015」でアートを身近に
福岡・天神にあるソラリア西鉄ホテルにて、9/4(金)から3日間限定で行われた、福岡で初めてのホテル型アートフェア「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2015」。
先日コチラの記事でも取り上げさせていただきましたが、初日に伺ってきたのでその様子をレポートします。
ホテル×ギャラリー
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ホテル型アートフェアでは、光の差す窓際や、狭い空間でより不思議な雰囲気漂うバスルームなど、ホテルの1室という限られた空間を用いて、どのギャラリーの方々も趣向を凝らして展示をされています。
初日は招待客や3日間通し券を購入された方のみの内覧会という形でしたが、オープン前から入場待ちの方がいらっしゃるほどの盛況っぷり。
来場者も子どもからご年配の方まで、福岡県からはもちろん、県外や海外からなど来場者もさまざまでした。
不思議であたたかい空間
普段はパーソナルな空間である客室のドアが開け放たれ、たくさんの人があちらこちらの部屋を行き来している光景はとても不思議で面白く、ワクワクしながら部屋にはいると、そこではギャラリストやアーティストと楽しそうに話をする来場者の姿が。
直接触れられる作品もあり、作品やギャラリスト、アーティストと来場者の距離がとても近いのが印象的でした。
ホテルの客室前の廊下はたくさんの人が通るための場所ではないので、導線的な動きにくさは正直あるのですが、そこでもまた来場者同士のコミュニケーションが生まれ、ギャラリーのもつ静かで凛としたイメージとは裏腹に、アートフェアの行われているフロア全体がとてもあたたかい空間に感じました。
2日目のみ、21時までナイトビューイングが行われたのですが、昼に明るい部屋で見る作品と、夜に照明の光で見る作品と、違う印象を楽しめたのではないでしょうか。
アートを身近に
海外では一般の人とアートとの距離が近く、日常の中に溶け込んでいます。
美術館でも常設展は無料というところも数多くあり、また、写真撮影もスケッチもOKといったような、すべての人が気軽にアートに触れる環境が整っています。美術館は特別なものではなく、人々の憩いの場でもあるのです。
日本ではまだアートというと少し敷居の高いイメージが拭いきれていない印象ですが、今回のように作品やアーティストと近距離で、気軽にたくさんのアート作品に触れる機会が増えてくれば、日本のアートに対する意識の変化や、気軽に楽しめるムードがつくられていくのではないでしょうか。
ART FAIR ASIA FUKUOKA、今後も定期的に開催されることを待ち望んでいます!