暮らすように旅をするairbnbでもっと「シェアする」世の中に
こんにちは、デザイナーの舘です。
私は大の旅好きです。皆さんは旅が好きですか?
観光名所を巡る旅も良いですが、私は旅先の日常にストンと腰を下ろし、その街で暮らすように過ごすことが多いです。
旅先には、自分の日常とは全く違う暮らしがあります。言葉も肌の色も価値観も違う人たちがあたりまえのように毎日を生きていて、旅に出なければ知り得なかった世界がそこにあります。
現地の本当の性格や文化を知り、地図でしか知らなかった世界を立体的にする。旅はそうやって、自分のものではない街のことを体験して知っていく行為でもあると思うんです。
暮らすように旅をする、マッチングサービス
airbnb(エアービーアンドビー)というサービスが今、日本でも拡大しています。
airbnbとは、世界中で暮らす一般の人の部屋に泊まれる・泊まってもらえるマッチングサービスです。その街で普通に生活する人の空き部屋などを借りたりできるので、現地の人との交流のきっかけにもなり、まるでその部屋や街に「暮らして」いるような、現地に密着した旅が経験できます。
airbnbは2008年、カリフォルニア州サンフランシスコで始まりました。
元々、bed and breakfast(=B&B)はベッドと朝食だけを料金に含んだ小規模の宿泊施設のことを指します。サンフランシスコに住む設立者達が自分のアパートにエアーベッドを出し、ウェブ上で宿泊者を募集して貸したことからこのサービスが生まれ、B&Bをもじってairbed and breakfast(=airbnb)と名付けられたそうです。
所有するものを「シェアする」という考え方
例えば街のイベントなどで宿泊施設が一杯になってしまう時に、使っていない空き部屋や泊まれるスペースを持っている人が、その空間をシェアしてくれることはとても助けになります。
そんな「泊まりたい人」と「泊めたい人」のマッチングをインターネット上で行うのがこのサービスです。
airbnbをはじめ、スマホアプリで車の配車ができるuberなど、すでに持っているものを使いたい人と「シェアする」ことに着目したマッチングサービスがここ最近でどんどん進出してきました。
これまでオーナーがひたすら「所有」しているのが当たり前だった物も、シェアすることでさらに有効に活用できるばかりか、旅先でのかけがえのない経験や新たなコミュニケーションを生み出すことに繋がります。
自分の部屋が誰かの旅先になる
airbnbは自分が旅をする時に利用するのも良いですが、「部屋を貸したい人」として登録することも可能です。
私たちは異国への旅に非常に憧れます。でも、自分の街を訪れる旅人が毎日沢山いることを、意識することはあまりないのではないでしょうか。
2014年の訪日外国人観光客数は1300万人を突破し、その数は年々増えてきています。
自分の街を海外からの旅先として俯瞰した時、自分はどんな風に街のことを紹介できるでしょうか。普段の暮らしを「旅先の暮らし」として見てくれる人がいると思うと、見方も変わってきて面白くなるから不思議です。
海外から日本に訪れた人と話をすることは、旅人にとってはもちろん、私たちにとっても貴重な経験です。自分の街にいながら旅をしている気分になれますし、自分の街の魅力を再発見することもできるでしょう。
シェアすることは、単なる「有効活用」の域を超えた、素晴らしい可能性を持っていると感じます。
旅をもっと身近に
「移動距離とクリエイティビティは比例する」とは、ライターの高城剛さんの言葉。旅に出てあらゆる環境に身を置くことで、感覚は研ぎ澄まされると言います。
旅に出ることが、違う街での暮らしが、今よりもっと身近になると良いなぁと思っています。
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