無意味を追求したアート作品「IMPROBABILITA’」
「IMPROBABILITA’」イタリア語で“起こりそうもないこと”。そんなテーマで、無意味を追求する作品を公開し続けているアーティストがいます。
“起こりそうにないこと”シリーズ
身の回りにあるプロダクトにひとひねりを加えて全く使えないものに生まれ変わらせ、面白いアート作品にしてしまっているのは、スイス生まれのイタリア人アーティストGiuseppe colarussoです。
ファスナーで開くドア、スピードメーターの腕時計、穴のない洗面台、ダンボールの金庫、、、。技術的にありえないものや単に無意味なものなど、ついつい「そんなバカな」と突っ込みたくなる、プロダクトの存在価値を無くしてしまうような作品が揃っています。
これらは実際に制作されたものもあれば、写真をPhotoshopで加工したものもありますが、その柔軟な発想から生み出される作品の中には、むしろ新しいプロダクトの可能性を感じるようなものもありそうです。
プロダクトが存在している本質をしっかりと理解していないと、生まれることはないこれらの作品たち。本質をより際立たせるのではなく、逆に排除する表現を選んだのは、彼の持つシュールでシニカルな作風によるものでしょうか。
このシリーズについて、ご本人は「これらの写真は笑顔の治療だと思っている(原文:Con estas imágenes trato de sonreír y pensar)」と語っています。
そのほかの活動
MISTER SOLOというありえない場所にいる人の写真シリーズや、Tributi(賛辞)という過去の偉人が発表した絵画作品を実写で再現しているシリーズなど、様々なアート作品を発表しています。
MISTER SOLO名義でFacebookページもあり、彼のシュールな世界観に溢れた最新の情報はこちらからチェックができます。
気になる方は、公式サイトと合わせてこちらも覗いてみてくださいね。
IMPROBABILITA’
“起こりそうもないこと”をテーマに作られたアート作品