Bulanco Inc.
  • Home
  • Works
  • Branding
  • Workflow
  • Blog
  • About
  • Recruit

©Bulanco Inc.

  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
Swings
CONTACT

©Bulanco Inc.

  • Works
  • Branding
  • Workflow
  • Blog
  • About
  • Recruit
CONTACT
<!--:ja-->ピクトグラムは最小で最大のコミュニケーションデザイン<!--:-->

ピクトグラムは最小で最大のコミュニケーションデザイン

Post : 08.17.2023 at 11:00

  • UX
  • ロゴマーク

by Yaive

  • 0
  • 0
  • 0

ピクトグラムとは

ピクトグラムという言葉は、ラテン語とギリシャ語から来ています。”Picto”は「描かれたもの」、”Gram”は「文字」などの意味です。すなわちピクトグラムとは絵文字と言い換えることもできます。

ピクトグラムとは、文字ではなく、図や記号で情報を伝える視覚的な言語です。交通標識やトイレのマークなど、私たちの日常生活に溶け込んでいます。絵文字やアイコンもピクトグラムの一種として、デジタルコミュニケーションにおいて重要な役割を果たしています。国籍や年齢、文化の違いを超えて、直感的に理解できる強力なコミュニケーションツールとして情報をシンプルかつ効果的に伝えることができます。

ピクトグラムの成り立ち

1920年代には、オットー・ノイラートによってアイソタイプ(International System Of TYpographic Picture Education)が考案されました。これは現代のピクトグラムにつながる国際的な絵文字の試みの最初でした。

アイソタイプの標本

引用元:ISOTYPE[アイソタイプ] /オットー・ノイラート

そして1964年の東京オリンピックでは外国人観光客への対応として、視覚記号であるピクトグラムが初めて導入されました。このプロジェクトは組織委員会の「シンボル部会」で開発され、美術評論家の勝見勝氏がリーダーを務め、彼のもとに、このオリンピックの大会エンブレムを手がけた亀倉雄策さん、世界的な芸術家である横尾忠則さん、無印良品やロフトのロゴをデザインした田中一光さんなど、日本を代表する11名のデザイナーが集められました。このメンバー構成は、当時の日本のドリームチームとも言えるものでした。

導入されたピクトグラム

引用元:1964年をきっかけに世界へ広がった「ピクトグラム」- 笹川スポーツ財団

この部会では39種類のピクトグラムを制作し、その中には、日常生活でよく見かける「トイレ」や「レストラン」などのシンボルも含まれていました。デザイナーたちは各テーマに対してアイデアを出し合い、最終デザインは田中一光さんなどが取りまとめました。部会は、ピクトグラムの著作権を放棄する英断を行い、これによって、ピクトグラムが世界的な普及と発展に大いに貢献し、現代の視覚コミュニケーションにおける重要な基盤となりました。

この歴史的な背景と制作過程、参加デザイナーの才能と努力が、現代社会で広く用いられるピクトグラムの基盤を築いたのです。特に、若手の活躍とボランティアの精神、デザインの普遍性が、時代を超えた価値を生み出しました。

ピクトグラムの特徴

ピクトグラムは非言語コミュニケーションの一形態であり、視覚的な記号や図形を用いて情報を伝達する手段です。この非言語コミュニケーションの特性は、言語の壁を超えてコミュニケーションを取るための強力なツールとして、多岐にわたる分野で利用されています。

視覚的表現と非言語コミュニケーション

ピクトグラムは、文字や言葉を使わずに情報を伝える視覚的な言語です。その働きは交通標識、公共施設の案内、デジタルデバイスのアイコンなど幅広く、私たちの日常生活において非言語コミュニケーションがどれほど広く用いられているかを示しています。

直感的理解の力

ピクトグラムは、その形状やデザインが、非常に直感的に理解することができるようになってます。この非言語的な表現は、年齢、教育、文化の背景に関係なく、人々にすぐに意味を伝える能力を持っています。

多様な用途と普遍性

非言語コミュニケーションとしてのピクトグラムは、商業、教育、観光、医療など、多岐にわたる分野での応用が見られます。特に国際的なコンテキストでは、言語の違いを超えて共通の理解を促進する重要な役割を果たしています。

デザインとシンプリシティ

ピクトグラムのデザインは、シンプルでありながら効果的な非言語コミュニケーションを実現します。複雑な情報や指示も、視覚的な記号によって簡潔に表現することができるため、迅速かつ明確なコミュニケーションが可能です。

ピクトグラムプロジェクト

ピクトグラムの有用性が理解できたところで、いざ作ろうと思うと、シンプルであるがゆえに分かりやすく美しいピクトグラムを作るのは難しく時間もかかります。そんな方のために、私たちも利用させていただいている、便利なピクトグラムのプロジェクトをご紹介します。

Noun Project

Noun Projectのスクリーンショット

Noun Projectは「We believe visual language has the power to change the world.(視覚言語は世界を変える力を持っている)」異なる文化や言語の背景を持つ人々とのコミュニケーションをというビジョンを掲げています。掲載されている膨大な数のピクトグラムの大半がCreative Commons(クリエイティブ・コモンズ)ラインセス下で無料で使用することもできます。もちろん、ロイヤリティフリーライセンスを購入することも可能です。サブスクリプションも月額3.33ドルと比較的安価でおすすめです。

多種多様のピクトグラムがストックされているため、使用するときは、アイコンセットという、同じスタイルのピクトグラムがセットになっているものや、同じ作者が作ったものを使うと、比較的統一感がでてコミュニケーションもスムーズになります。

Font Awesome

Font Awesomeのスクリーンショット

Font Awesomeはインターネット上で非常にメジャーなアイコンライブラリとツールキットのサービスで、多岐にわたる特徴を持っています。26,233のProアイコンと2,025の無料アイコンが提供されており、それらは68のカテゴリーに分類(2023.8.8現在)されています。新しいスタイルやテーマ性のアイコンも頻繁に追加されるため、豊富なアイコンコレクションが揃っています。

アイコンは8つの異なるスタイルで提供され、色、サイズ、アニメーションなどを容易に調整できるため、多様なスタイルとカスタマイズが可能です。新しいスタイル(例:Sharp Light)も追加されています。開発者にとっても便利で、JSフレームワーク、Webfont、SVGツールキット、公式APIなど、さまざまな開発環境との統合が容易に行えます。

Noun Projectと違って、基本的には同じスタイルのものが使われているので、特に悩むことなくスタイルを揃えることができる便利なサービスです。

EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS

EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMSの本

EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMSは、日本観光の魅力を深く伝えるためのピクトグラムプロジェクトです。このプロジェクトは、日本の文化や体験を一歩深く掘り下げ、シンプルで独自性のあるデザインで表現しています。企画・制作を担当する日本デザインセンターは、ピクトグラムを観光のインフラとして捉え、そのデザイン性を追求しています。すべてのピクトグラムは無償で公開され、商用利用も可能で、日本の観光体験を豊かにするための一助となることを願っています。

サイトには、東京スカイツリー、寿司、うなぎ、厳島神社、花火など、日本の文化や風物詩に関連するピクトグラムが掲載されています。それぞれのピクトグラムは、日本の特有の文化や習慣、マナーを楽しく、わかりやすく、身近に感じさせるようにデザインされています。観光に特化していますが、意外に使いやすいピクトグラムが無償で提供されているので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。

ピクトグラムは強力な非言語コミュニケーション

空港のピクトグラム

初めて訪れた国の交通機関で、案内看板のピクトグラムに救われた方も多いのではないでしょうか。福岡市ではその街の特徴から作られたシンボルマーク(ピクトグラム)が各駅に設定されています。住人が住んでいる場所に誇りを持つ(シビックプライド)手助けと、来訪者へのホスピタリティが、実現された好例です。(このブログの過去記事で紹介していますので詳しくは下記リンクからご覧ください)

福岡市営地下鉄のシンボルマークから福岡を知る

ピクトグラムは、非言語コミュニケーションの強力な手段として、現代社会において広く用いられています。視覚的で直感的な特性により、言葉の壁を超えて情報を伝える能力は、多岐にわたる用途での利用が見られます。また、各ピクトグラムプロジェクトを見ていくと、デザインで社会貢献を果たそうというプロジェクトが多いのも印象的でした。

最小のデザインで最大の効果を生み出すピクトグラムの力は、今後もさらなる発展と応用が期待され、さらには社会的に非常に重要な役割を担うデザインと言えるのではないでしょうか。

08.17.2023 – / Communication / create / Design / pictograms

Related Posts

  • アメリカで体験した豊かなコミュニケーションと豊かなクリエイティビティ
  • デザイン思考が支えるDX
  • ブランド戦略立案におけるユーザーインタビューの重要性
  • 名刺でコミュニケーション=「サービスデザイン」
無料ダウンロード 無料ダウンロード

ブランドの調査から戦略立案、制作、検証まで、幅広いブランディングの実例がダウンロードできます。

無料ダウンロード

  • 0
  • 0
  • 0
皿を持つ二人 一貫性がつくるブランド「らしさ」
デザイン思考が支えるDX
ブランコ株式会社
Yaive

ブランコ株式会社(BULANCO INC.) CEO&CCO クリエイティヴディレクター
デザインは雑食。インテリア、グラフィック、ブランディング、Webまで広くカバーしすぎて、もはや何をやっているか分からなくなってきています。
ラーメンと耳かきが好きすぎて、世の中からこの2つが無くなればいいと思っています。

bulan.co

Recent Posts

  • なぜ織田信長は“人気No.1”なのか。ブランディング視点で読み解く魅力 May 01, 2025
  • 「バカリズム脚本=共感×違和感」- 視聴者を虜にする唯一無二のブランド戦略 April 30, 2025
  • 日本の企業から学ぶ、長く愛されるブランドづくり April 10, 2025
  • 盆栽から学ぶ、新しい文化との融合と繁栄 March 12, 2025
  • 称賛が企業文化をつくる。社内通貨でバリューが浸透する仕組み February 26, 2025

Ranking

  • 称賛が企業文化をつくる。社内通貨でバリューが浸透する仕組み February 26, 2025
  • ロゴマークの構成にシンボルマークとロゴタイプの組み合わせが多い理由 August 22, 2023
  • Burberryのロゴマークの変遷と時代 August 09, 2023
  • 色の印象は世界共通じゃない!国によって異なるイメージとは January 12, 2022
  • 売れるパッケージデザインの色の法則とは?4大販売色やタブー色も解説 February 28, 2022

Category

  • ブランディング
  • マーケティング
  • ロゴマーク
  • Webサイト
  • デザイン思考
  • UI
  • UX

当サイトでは、Webサイトの体験向上のため情報を記録しています。
詳しくは情報の取り扱いについてをご覧ください。

情報の取り扱い
について

当社は、当社の運営するウェブサイト若しくは本サービスの利⽤状況の把握、運営管理、改善等のために、当社⼜は Google Analyticsその他当社が適切と判断するツールにより、クッキー等の技術を利⽤して、アクセスログ等の情報(閲覧したウェブページ、利⽤環境等の情報、広告ページ及び当社のサービスとクッキー連携しているサイトでの⾏動履歴等の情報をブラウザやアプリから⾃動的に受け取ったものを含みます。)を収集し、分析することがあります。また、当社はウェブサイト⼜は本サービスの管理のために、IPアドレスの収集も⾏っています。

また、当社は、上記の⽬的のため、ツールの提供元等の当社以外の第三者から、上記のアクセスログ等の情報及び当該第三者による分析結果の情報等を取得する場合があります。

これらの情報が単体では個⼈を識別する情報を含まない場合には個⼈情報に該当しませんが、これらの情報とユーザーの個⼈情報を紐づける場合があり、その場合、当社は、当該情報も個⼈情報として取扱います。

Contact

ご相談など、お気軽に
お問い合わせください。

お電話でのお問い合わせはこちら

0120-93-8572 営業時間 9:00-18:00

メールでのお問い合わせはこちら

CONTACT FORM
Bulanco Inc.
  • Works
    ブランディング
    UX・UIデザイン
    Webサイト
    リクルーティング
  • Branding
    ブランディングとは
    ブランドイメージを作る
    ブランディングの動向
    成功へ導くフレームワーク
  • Workflow
  • Interview
  • Blog
  • News
  • About
  • Recruit
Privacy Policy

©Bulanco Inc.