その数37万点以上!メトロポリタン美術館のコレクション画像が無料で利用可能に
アメリカ・ニューヨーク市にあるメトロポリタン美術館が、2月7日(火)に「Open Access」と呼ばれる新しいポリシーの導入を発表しました。
これにより、メトロポリタン美術館のコレクションのうち、375,000点以上ものパブリックドメインの作品が、商用・非商用を問わず誰でも使用可能になりました。
パブリックドメインとは
本来すべての著作物は著作権で守られていますが、作者が著作権を放棄していたり、作者の死後50年以上が経過した場合、その著作物はパブリックドメイン(公有)となり、誰もが自由に使用したり改変することができます。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)とは、インターネット時代のために新しくつくられた著作権のルール。著作物の作者が、使用条件を条件についての意思表示をするために使われるもので、「CC0」ライセンスは商業目的を含めたいかなる目的でも、誰でもが使用できる作品であることを意味します。
幅広い所蔵を持つ美術館
ニューヨーク最大の美術館であるメトロポリタン美術館は、400以上もの展示室に200万点もの作品を所蔵しています。
古代エジプトの美術品から、中世ヨーロッパの甲冑、現代美術にいたるまで、5000年以上に渡る世界の歴史や文明を集めた、その幅広さが特徴です。
今回のポリシー変更により、メトロポリタン美術館が所蔵している作品のうち、パブリックドメインに当たる作品375,000点がOpen Accessの対象となりました。
該当作品は商用および非商用目的を問わず、また、クレジット表記や美術館への確認をすることなくデータのダウンロード、共有、変更、配布をすることができます。
有名な作品たち
該当作品は、メトロポリタン美術館のコレクションページよりダウンロードが可能。
膨大なコレクションの中から、時代別・アーティスト別といったさまざまな条件でフィルタリングができ、パブリックドメインのものだけを表示させることもできます。
該当画像には右下に「Public Domain」と「CC0ライセンスマーク」が表示されています。ゴッホやモネ、フェルメールといった有名な作者の絵画のほか、彫刻やドレスなどさまざまな作品の画像が高画質で提供されているので、見ているだけでも楽しめます。
また、作品のタイトル・製作年などといったメタ情報のデータもメトロポリタン美術館のGitHubアカウントよりダウンロードが可能です。
より身近な存在に
去年から今年にかけて、MoMAでは過去の展覧会のデジタルアーカイブの公開や、アート界に向けた専用ドメイン「.art」が誕生したりと、アートの分野が時代に合わせて変わり始めています。
メトロポリタン美術館には年間およそ670万人が訪れるそうですが、Open Access化することで、世界中の30億人以上のインターネットユーザーが気軽にアクセス可能になりました。
歴史的な作品のデータをオープンにすることで、アートに触れる機会が増え、人々がアートをより身近に感じるようになっていくかもしれませんね。
メトロポリタン美術館
375,000点以上ものパブリックドメインの作品が、商用・非商用を問わず誰でも使用可能に。
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