“デザインの寿命”を長くする
「蝉 semi」のリデザインプロダクト

街にはさまざまな広告やデザインが溢れています。

めまぐるしく入れ替わり“消費”されていく広告やデザインを、無駄にせず1点もののプロダクトとして生まれ変わらせる、「蝉 semi」についてご紹介します。

デザインの寿命を長くするために

蝉 semiは、“デザインの寿命を長くする”ことを哲学に、掲示期間の終了した屋外広告、バナー、フラッグをリデザインし、新たなプロダクトとして生まれ変わらせています。

3人のメンバーがそれぞれデザインの仕事に携わってきた過程で、シーズンが変わった、掲載期間が終わった、売れ残ったなどのさまざまな理由により、多くの制作物が廃棄されている現状を知り、どうにかデザインの寿命を長くしたいと、ブランドをスタートしたそうです。

“広告”としての形跡を振り返る

引用元:蝉 semi 公式Facebookページ

引用元:蝉 semi 公式Facebookページ

蝉 semiでは1点1点手づくりで、カードケース、トートバッグ、バックパックなど、さまざまなプロダクトを制作しています。

東京の大田区蒲田に直営店舗があるほか、オンラインショップなどで購入することができます。

引用元:蝉 semi 公式サイト

引用元:蝉 semi 公式サイト

オンラインショップでアイテムの詳細ページに移動すると、そのアイテムに使用されている素材が元々どんな広告物だったのかの説明を見ることができます。

広告掲示期間が終了した後も、形を変え、商品を通じて“広告”としての形跡を振り返ることができるのは、少し不思議な体験ですね。

世界にひとつだけのオリジナルアイテム

引用元:蝉 semi 公式サイト

引用元:蝉 semi 公式サイト

一瞬で人の目を惹き、商品やサービスの魅力を訴求するべくデザインされた広告の特徴を活かしたこちらの商品。

“デザインには寿命がある”ということに気づき、そこに少しの工夫を加えるだけで、消費されてしまうはずのデザインが誰かの特別なアイテムになり、格段に寿命が長くなる…デザインに携わる端くれとして、それはとても嬉しいことだなと思います。

引用元:蝉 semi 公式サイト

引用元:蝉 semi 公式サイト

プロダクトの素材には、TOKYO DESIGNERS WEEK、六本木デザイナーズフラッグコンテストといったイベントのほか、銀座三越、新宿伊勢丹など商業施設の広告が使用されています。

好きなレザー、マテリアル、カラーを選び、カスタムオーダーをすることも可能です。

切り取る部分によって違った表情を見せる1点ものの商品たち。ピンと来た商品がある方は、ぜひその出会いを逃さないでくださいね。

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