隈研吾監修!広島の「廃校リノベーション」プロジェクト
広島県主導のもと、広島の里山にある3つの廃校をリノベーションで生まれ変わらせる「廃校リノベーション」プロジェクトが、クラウドファンディングサイトReadyforにて現在進行中です。
“さとやま”から始まるわくわくする未来
廃校リノベーションは、2017年3月〜11月に、中山間地域のある広島県の19市町を舞台に行われる、県民参加型のエキシビジョン「ひろしま さとやま未来博2017」のシンボルプロジェクトのひとつ。
ひろしま さとやま未来博2017とは、“これからのニッポンの見本になる”をコンセプトに、里山からわくわくする未来を提案し“これからの社会を面白くしていく”エキシビジョンです。
行政と民間が一体となり、未来をつくっていく手応えと自分ゴトとして関わる楽しさがある里山の魅力を伝え、さまざまなプロジェクトを通して里山に関わる「さとやまピープル」を増やしていきます。
廃校を人が集い交流の生まれる場所に
廃校リノベーションプロジェクトは、広島県の里山で眠っている廃校をリノベーションし、人が集い新しいつながりが生まれる場所として生まれ変わらせようというもの。
過疎高齢化が進み、田畑が荒れ、空き家や廃校が増えてしまった里山にかつての活気を取り戻すべく、いまは使用されていない資源を有効活用していきます。
リノベーションの監修を行うのは、世界的に活躍されている建築家の隈 研吾さん。木を用いた「和」を感じるようなデザインが特徴的で、福岡・太宰府にあるスターバックスや、東京・青山の根津美術館、2020年東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場も隈さんが手掛けられています。
リノベーションの対象となるのは、庄原市にある旧小鳥原小学校、江田島市にある旧沖保育園、三原市にある旧和木小学校の3ヶ所。隈さん監修のもと、東京大学大学院・隈研吾研究室の学生のみなさんが設計を行います。
2016年の10月〜11月にかけて、地域の住民や学生も巻き込みながら、廃校を活用するアイディアや施設の改修イメージについてのワークショップが開催され、広島の特産や建物の立地を活かした、人々が集い交流するためのリノベーション設計案ができあがりました。
廃校リノベーションプロジェクトのReadyforプロジェクトページにて、隈さんはこんなコメントをされています。
「これからの建築デザインは、デザイン前の段階から、地域の人たちと一緒に考え、アイデアを出し、まとめあげていくというプログラムからスタートすることが重要です。まさに今回は、そのモデルになっていくのではないでしょうか。」
“豊かさ”を見直すきっかけに
2016年12月19日(月)〜2017年3月18日(土)まで行われている廃校プロジェクトのクラウドファンディング。寄附へのお返しとして、広島県のさまざまな特産品が用意されています。
また、このプロジェクトは行政が行うガバメントクラウドファンディングということで、なんと寄附金がふるさと納税の対象になります。プロジェクトを応援しながら、お得に地域の特産品などがゲットできるチャンスです。
豊富な資源を持ち、人と自然が共生する里山の魅力を見直すことで、人間にとっての“豊かさ”とは何か、改めて考えるきっかけになるかもしれませんね。
廃校リノベーション
「ひろしま さとやま未来博2017」シンボルプロジェクト。隈 研吾さん監修のもと、広島の廃校3ヶ所のリノベーションを行う。
クラウドファンディング期間 2016.12.19(月)-2017.3.18(土)
5000円から寄附可能 ※ふるさと納税対象