どこか懐かしい。工場や職人さんとつくる「おもいでのはとばコレクション」

日本各地の工場や職人さんとタッグを組んで、ユニークなアイテムを生み出している「おもいでのはとばコレクション」。もともとは企業で商品企画、デザイナーとして活躍していた本多さんによって、2017年にスタートしたプロジェクトです。

“誰にでも、おもいでのはとばの1つくらいはあるものだ”

「どんな時でもこの場所へ来れば、何かその時に探している物が見つかるのかもしれない。見つけてもらえるようなそれを集めて、ご提供していきます」ホームページにはこんなメッセージが刻まれています。

プロジェクトを立ち上げた経緯を「誰かの思い出のきっかけになれるようなものづくりに興味がありました。自分自身、人一倍記憶力が良く、人一倍思い出を持っています。物の先にある思い出のきっかけになるようなものを見つけて欲しい、というこちらから側の想いが今もあります」と、本多さんは話します。

音を売らないレーベル

そんな誰かの「探している物」を提供しているおもいでのはとばコレクションには2つのレーベルが存在します。

昔の思い出や記憶が蘇ってくるような、自分へのお土産をテーマにした「想い出スーベニール」と、目で見て手で触れる音楽を提供している“音を売らない音楽レーベル”、「波止場レコード」。もともと音楽が大好きだという本多さんのユニークな発想から、ブランドではなく、レーベルという形式をとっているんだそう。本多さんいわく、「よく知られたあのCDショップがライバルです」とのこと。

想い出スーベニール

まずは、想い出スーベニールの商品からご紹介します。こちらの手ぬぐいは、「注染」という日本の伝統的な染色方法で染められています。

20メートル以上ある生地を裏表交互にたたんでいき、その上から染料を注ぎ、下から染料を吸い、浸透させて裏表を染め上げます。そのため裏表がなく、両面とも表として柄を楽しむことができます。

盆栽やだるまなど、日本に古くから伝わるモチーフのピンズ。「海外のスーベニールの定番を、日本の技術で作りたい」そんな思いから誕生した商品です。新潟県金物の街・燕三条の鍛冶屋で作られています。

波止場レコード

そしてこちらは、波止場レコードの商品。音楽を買う感覚で選べる、懐かしいカセットテープモチーフのワッペンです。音はカタチにすることができませんが、それぞれのタイトルにちなんだ、音のイメージが色で表現されています。

どれも各地の職人さんや工場と一緒に生み出された商品ばかり。「これは企業デザイナーとして働いていた時、あらゆる日本の工場の現場の方々とお仕事させていただいたことがきっかけとなっています。自分の提案すること以上の提案をいただける生産現場には、本当に頭があがりません。良いものづくりは工場に助けられるということを十分学んでいたので、今でもその現場を切り離すことは考えず、小さな相談や小さな仕事でも真摯に向き合っていただけることに感謝して、何か面白いものをとお互い探し、生み出しています」と、本多さんはいいます。

これからは、ものづくりにほかにもイベントの運営やさまざまな企画に携わっていく予定だということなので、今後の活動にも要注目です!

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