都市と生きる「大分県立美術館」

こんにちは、松本です。

アイディアをカタチにする作業を繰り返していると、気づくと疲れてアイディアが枯渇していることはありませんか。寝ても覚めても復活しないというような。

そういう時、僕は施設見学をして、うまくバランスをとるようにしています。

2015年4月24日の開館当初から気になっていた大分県立美術館に、やっと行くことができました。

美術館との出会い

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”人の真似をするのなら美術館なんて造る意味がない。大分にしか無い唯一無二のユニークなものを造る決意がないと無意味だ。”

このメッセージは、Webサイトの冒頭に書かれています。ものづくりをするときには「唯一無二」、創るからには誰もやりとげたことがないものに挑戦するよう心がけています。このメッセージには「大分世界中心主義」を造るという熱い想いが込められ、Webサイトを見た瞬間、心を撃ち抜かれました。

また足を運びたくなる余白ある空間

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1階は吹き抜けのある空間に、受付や販売ブース、展示などが配置されていました。この日はカップルや若い家族、年配に至るまで、幅広い年代層が訪れ、どの年代も集まりやすい環境だと感じました。

僕の中で美術館は、特別展があると足を運ぶ場所で、“集まる場所”という発想がありませんでした。どの美術館も格式高く綺麗でカッチリしている印象ですが、ここは、どこか馴じみのあるような、とても心地良い空間でした。また行きたい気持ちにさせてくれます。

モダン百花繚乱「大分世界美術館」

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全5章で構成され、大分と世界をつなぐ架け橋となる空間が演出されていました。

第1章「モダンの祝賀」で近現代美術に触れ、美術館に慣れていない人にも見やすい作品が多く、第2章「死を超える生・咲き誇る生命」では、生きることの大切さを感じることができました。

第3章「日常の美」では皿や籠、衣服など、生活と美術の接点をみいだし、第4章「画人たちの小宇宙」では作品の奥行き、芸術の奥にある思想にふれていきます。

第5章「視ることの幸福」では見えないものを見いだそうとする作品で締めくくり、大分県立美術館の可能性を感じることができるシナリオでした。

伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」や長谷川等伯「松林図屏風」を見ることができ本当に満足でした。

コンセプトの大切さ

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作品には、必ずタイトルと作者名、作品がいっしょに展示されていて、タイトルを見て、その作品の理解を深めようとします。ふと、言葉は作品を豊かにし作品の価値をあげることに気づき、言葉と作品は、切っても切れない関係であることを再認識する機会となりました。

また、この世の中にあるデザインにも必ず、作り手の想いやコンセプトが存在し、この大分県立美術館も同じく、大分から世界に向けた発信とともに、地域に根ざすコンセプトに辿り着くまで、たくさんの時間をかけたことと思います。いま開館されたことの意味を少し理解することができました。

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この大分県立美術館のように、都市環境をデザインし、多くの人が集まることの出来る、都市と生きる空間がたくさん生まれることに期待しています。

これまで美術館に行ったことがない人にもオススメの空間です。ぜひ足を運んでください。