「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」でモネの情熱に触れる
「睡蓮」をモチーフにした作品などで知られる、豊かな色彩で美しい絵を描き続けた世界的に有名な画家、モネ。
東京都美術館で75万人以上を動員した、モネのプライベート・コレクションの中から選りすぐりの90点を目のあたりにする展示「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」の福岡展が、福岡市美術館にて2015年12月22日(火)〜2016年2月21日(日)まで開催中です。
生涯「印象派」
モネは印象派を代表するフランスの画家で、時間や季節とともに変化する光や色彩を追求していたため「光の画家」とも呼ばれています。
印象派とは、時間ごとにうつろう光や風景の動き、雰囲気をいかに絵の中で表現するかという点にこだわった芸術運動のひとつです。
目に見える筆のストロークや、光の質の変化の正確な描写、斬新な描画アングルといった技法的な特徴もあります。
印象派とされる画家の多くは、その後別の技法を取り入れることもありましたが、モネは生涯を通して印象派の技法を追求した、典型的でめずらしい印象派です。
“究極のモネ展”
本展は、モネが10代後半で描いた風刺画から晩年までの作品をあつめた、モネという画家が辿ってきた変遷を目の当たりにする“究極のモネ展”。
「マルモッタン・モネ美術館」が所蔵する、モネ本人のプライベート・コレクション150点の中から、厳選した90点が本展で展示されます。
モネの作品だけでなく、モネ自身が収集した作品やモネ愛用の品も立ち並び、複合的にモネの世界観を知ることができる特別な機会です。
特別出展の3作品
今回は、めったに貸し出されることのない、初期の印象派を評価していた稀有の収集家のひとりである、ジョルジュ・ド・ベリオのコレクションの中から、『印象、日の出』、『ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅』、『雪の効果、日没』の3点が特別出展されます。
前期の12月22日(火)〜2016年2月3日(水)には『ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅』が、後期の2016年2月4日(木)〜2月21日(日)には『印象、日の出』が限定公開。
特に『印象、日の出』は、印象派の名前の由来になった歴史的な作品です。
晩年、目が色彩を失ってもなお絵を描き続けた、モネの絵に対する情熱に是非触れてみてくださいね。
マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展
福岡展
福岡市美術館 福岡市中央区大濠公園1-6
9:30-17:30 ※最終入場は17:00
《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》2015.12.22(火)-2016.2.3(水)
《印象、日の出》2016.2.4(木)-2.21(日)
一般 1500円、高大生 1000円、小中生 500円