北海道の「モエレ沼公園」でアートと自然の融合を体験
こんにちは、先月からブランコに入社しました石田と申します。
もうすぐシルバーウィークがやってきます。今年は5日間という大型連休になっているので、旅行をされる方も多いのではないかと思います。
私の地元である北海道は毎年多くの観光客が訪れます。魅力的な観光地がたくさんある北海道ですが、今回は一度は訪れてもらいたいおすすめスポットをご紹介させていただきます。
公園がひとつの彫刻作品
モエレ沼公園と言う公園があるのはご存知でしょうか?
まず、「モエレ」と言う言葉自体を初めて聞く方も多いと思います。
北海道の地名の多くがアイヌの言葉を由来としていて、モエレ沼公園の由来はアイヌ語の「モイレペツ」が語源と言われています。「モイレ」は「静かな水面」・「ゆったりと流れる」、「ペツ」が「川」を意味します。
モエレ沼公園は、北海道札幌市の市街地に位置している総合公園です。市街地を公園や緑地の帯で包み込もうという「環状グリーンベルト構想」における拠点公園としてゴミ処理場の跡地を利用して約270万tもの廃棄物を埋め立てたのち造成されました。
基本設計は、世界的にも有名な彫刻家であるイサム・ノグチが手掛けています。
1982年に着工し、2005年にグランドオープンしたモエレ沼公園は「公園全体をひとつの彫刻作品とする」と言うコンセプトのもとに作らました。
広大な大地でアートと自然を感じる
モエレ沼公園はとにかく広大です。敷地面積は189ヘクタールもあります。東京ドームだと約40個分、ヤフオク!ドームだと約11個分の大きさにあたります。(ヤフオク!ドーム、大きいですね!)
広大な敷地内には不燃ゴミと公共残土を積み上げ造成された人工の山やガラスのピラミッド、イサム・ノグチがデザインしたオブジェや遊具など自然とアートが融合した作品が多数展開されています。
その代表作品の一つが「プレイマウンテン」です。
南西側の斜面は瀬戸内海にある犬島から運んできた花崗岩(かこうがん)を99段積み重ね、その斜面はピラミッドを連想させる設計となっています。また、反対側の斜面に関しては斜面の真ん中に白い1本の道があり、その坂を登ると公園全体を見渡せるようになっています。一つの山ですが2つの異なった表現を楽しむことができます。
イサム・ノグチはプレイマウンテンについて「《遊び山》は、彫刻を大地に関連づけるあらゆるアイディアを生成せしめる核となった作品である。さらにそれは、彫刻的風景としての遊園地の原型でもあった」 ―『ある彫刻家の世界』イサム・ノグチ著、小倉忠夫訳、1969年、美術出版社― と語っています。
一年を通してアートを楽しむ
春にサクラが咲き、夏にはビーチが出現。秋には紅葉が見られ、冬にはクロスカントリーやソリ滑りが楽しめる。
四季を通してアートと自然の融合を身をもって体験できる場所がモエレ沼公園です。
北海道に旅行をされる際は、ぜひ一度足を運んでみてはいかかでしょうか。
モエレ沼公園
イサム・ノグチ設計、アートと自然の融合を体験できる公園