3名の写真家による“自然発生的”写真集「みつあみ」
写真パネル展が福岡で開催

福岡・天神にある期間限定の本屋「Rethink Books ~本とビールと焼酎と~ with Ploom TECH」にて、臼田 あさ美さん写真集「みつあみ」の写真パネル展が、1月15日(日)〜1月29日(日)まで開催されます。

自然発生的な写真集

川島 小鳥さん撮影

川島 小鳥さん撮影

「みつあみ」がほかの写真集と違うのは、背景も経歴もまったく異なる3名の写真家が、同じ被写体である女優の臼田 あさ美さんを撮影していること。そして、写真集をつくるべくして撮ったわけではなく、プライベートで自由に撮っていた写真を集めて構成されていること。

奥山 由之さん撮影

奥山 由之さん撮影

写真を撮っているのは、若干20歳という若さで第34回写真新世紀優秀賞を受賞し、現在はファッション誌GINZAやアーティストのCDジャケットなどで幅広く活躍されている奥山 由之さん、一度見たら忘れられない印象的な女の子の姿をおさめた写真集「未来ちゃん」で一躍注目を集めた川島 小鳥さん、ファッション写真の第一線で活躍し、デジタルが普及した今もなおフィルム一筋で写真を取り続けている藤田 一浩さんという3名。

ある人は数年をかけ、ある人は異国の地で、三者三様のそれぞれの視点からみた臼田さんの姿がおさめられています。

“瞬間”が積み重なった一冊

藤田 一浩さん撮影

藤田 一浩さん撮影

撮る側も撮られる側も写真を目的にせず、ただ“瞬間”を切り取り、それが積み重なり形になったこの写真集。

プライベートで撮影された写真で構成されているので、臼田さんの自然体の魅力が詰まっているのはもちろん、同じ被写体を撮影していることで、3名の写真家それぞれの写真の魅力がより浮き彫りになっています。

book780

ブックデザインを手掛けたのは祖父江 慎さん。3名による写真が混在して配置され、そこには新たなフォトストーリーが生まれています。

写真を生業としている人の“仕事で撮る写真”と、“プライベートで撮る写真”にはどんな違いがあるんだろう、と以前ふと疑問に思ったことがあります。「みつあみ」をみればその答えが見つかるのかもしれません。

写真という表現の魅力

奥山 由之さん撮影

奥山 由之さん撮影

期間中店内では、2016年8月に東京・南青山で開催された「みつあみ展」で使用された、未発表写真のパネル展が開催。奥山さん、川島さん、藤田さんそれぞれの選りすぐりの写真が数点ずつ展示されます。

「みつあみ」の未発表写真が東京以外で展示されるのは初の機会となるほか、店頭では写真集「みつあみ」も販売されています。

写真集とパネル展を併せて、写真という表現のもつ魅力を改めて感じてみてはいかがでしょうか。

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