京都で展示中の「光庵-ガラスの茶室」で見つめる日本の思想・文化の原点

気が付くともう今年も12月。

11月から12月にかけての京都は紅葉が見頃で、寺社でも紅葉をライトアップした夜間拝観が行われるなど、いつも以上に観光客が増える時期だそうです。

そんな紅葉あふれる京都にて、デザイン、アート、建築など幅広い分野で活躍されている、デザイナー 吉岡 徳仁さんの作品が現在展示されています。

大胆な発想から生まれる作品

引用元:吉岡徳仁デザイン事務所 公式サイト

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吉岡さんはこれまでも、紙でつくった椅子「Honey Pop」、自然の結晶を用いてつくった「VENUS」、200万本を超えるストローを使用した「トルネード」など、数々の作品を生み出しています。

思いもよらない素材を用いて何かをつくる、という大胆な発想の作品が多い印象ですが、今回の作品は、ガラスを用いてつくられた透明な茶室。

日本の思想・文化の原点を見つめる

“自然のすべてのものには神が宿っている”という「八百万の神」の考え方が古くからあるように、日本人は自然や空間からオーラのようなエネルギーを感じることに長けています。

引用元:吉岡徳仁デザイン事務所 公式サイト

引用元:吉岡徳仁デザイン事務所 公式サイト

今回のガラスの茶室「光庵」は、自然の美を感じ、非日常を体験する空間を象徴する“茶室”という建築を、ガラスという透明な素材で構築することで、日本の思想・文化の原点を見つめることを目的とした建築プロジェクトです。

2011年にヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展にて発表された模型デザインから5年の構想期間を経て、今年の4月より、京都にある将軍塚青龍殿にて展示されています。

景観になじみ佇むガラスの茶室

引用元:吉岡徳仁デザイン事務所 公式サイト

引用元:吉岡徳仁デザイン事務所 公式サイト

標高220mの高さからみる大パノラマの京都の景色と、現在は入手不可能な貴重な檜の大木を使用し、清水の舞台の約5倍の広さを持つ将軍塚青龍殿の大舞台の圧倒的なスケールの中心に佇む光庵。

それは吸い込まれてしまいそうに美しい光景です。

引用元:吉岡徳仁デザイン事務所 公式サイト

引用元:吉岡徳仁デザイン事務所 公式サイト

ガラスの茶室は、その日の天候やみる時間帯により表情を変え、晴れた日には太陽の光がプリズムを透過することにより虹色の光の花が生まれます。

光庵の展示期間終了はいまのところ決まっておらず、終了3ヶ月前にサイトにて告知があるそうです。

秋の紅葉、冬の雪景色、春の桜など、季節ごとに変わるさまざまな表情を楽しめること必至な今回の展示。

何度も足を運び、日本の思想や文化の原点を見つめてみたいですね。